現在形を使う未来形の解説

社会一般に通用する予定

未来を表すにも関わらず現在形が使われている文があります。
現在形で未来を表す場合、社会一般に通用する予定を表す場合に使われます。

例文

The bus starts at seven.
(バスは7時に出発します。)

The TV program is until ten.
(その番組は10時までです。)

現在形の未来は「社会一般に通用する予定」を表します。

ただ、現在形が表す「未来」は現在でも当てはまる事柄なので、一概に未来形とは言えないかもしれません。

現在形の用法の1つに「繰り返される事柄を表す場合」というものがあります。

I wake up at six.
(私は6時に起きます。)

この例文は、「私自身が毎日決まって6時に起きる、繰り返しの事柄」を表しています。
もしこの文を will で表すと、

I will wake up at six.
(私は6時に起きます。)
※いつもとは違う時間に起きることを思いついた

このような解釈になります。

最初の例文にしても、バスの出発時間・テレビの終了時間は毎日(毎週、毎月)変わりませんので(もちろん時間変更する場合もありますが)、「繰り返される事柄」ということができます。

現在形が「社会一般に通用する予定」と「繰り返される事柄を表す場合」を意味することを知ったうえで、さらに “will” “be going to” “現在進行形” のそれぞれがもつ「未来形での意味」を理解していないと、未来形を理解するのは難しいです。

参考・引用・転載書籍

このページの作成にあたり、
「ここがおかしい日本人の英文法」1999
著者 T.D. ミントン
訳者 安武内ひろし
発行者 荒木邦起
印刷所 研究社印刷株式会社
から引用・転載させて頂きました。

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