否定の表現

スポンサードリンク

1.否定の表現とは?

「〜ない」「〜ではない」など、打ち消しの意味を表す表現のことです。

2.否定の表現の種類

1 全否定

文全体や語、句、節を否定します。全否定という表現からもわかるように、強い否定を表します。

よく使われるのは、次のような表現です。

例文:

I do not have any helicopter.

(私は一台もヘリコプターを持っていません。)

※not はanyと同時に使うと強い否定を表します。これは文全体を否定しています。

He never visits his uncle.

(彼は決しておじさんの家を訪ねません。)

Not a person was seen in the train.

(電車の中には誰一人見当たらなかった。)

He knew none of them.

(彼は彼らのうちの誰一人知らなかった。)

I could find your wallet nowhere in this room.

この部屋のどこにも、あなたの財布を見つけ出せませんでした。)

I will go with her, not with you.

私はあなたとではなくて、彼女と一緒に行きます。)

※これは“with you”という語を否定しています。「あなたとではない」ということを言いたいのですね。

Not many of us knew what happened to her.

私達のうち多くはない者が彼女に何が起こったかを知っていた。)

※これも語句否定で、“many of us”という語を否定しています。

I tried not to play soccer.

(私はサッカーをしようとしなかった。)

※語句否定。“to play soccer”を否定しています。サッカー以外のスポーツ、例えば野球ならしようとしていた、という意味を含んでいます。

2 部分否定

全否定よりも、否定は弱くなります。「部分」という言葉からもわかるように、全体のうちの一部だけを否定しています。

使用する否定語は always, necessarily, all, every, both, entirely, exactly, quite, very”など。以下の例文のように、notと共に使用することで部分否定の意味になります。

例文:

【部分否定】

I am not always busy on weekdays.

(私は平日、いつも忙しいわけではない。)

【全否定】

I am not busy on weekdays.

(私は平日忙しくない。)

つまり、全否定では、「平日は忙しくない」ということが言いたいのに対して、部分否定では、「平日は、忙しい日もあればひまな日もある」ということが言いたいのです。おわかり頂けましたか?

では、続いて・・・

I can not play the violin very well.

(私はバイオリンを上手にひけるわけではない。)

She did not entirely read three books.

(彼女は本3冊を完全に読んだわけではない。)

Teachers do not understand every student.

(教師が、それぞれの生徒を理解しているわけではない。)

3 二重否定

否定語を2回使う表現です。2つの否定語が互いに打ち消しあうので、文の意味は肯定になります。

例文:

It is not impossible to meet her.

(彼女に会うのは不可能ではない。=彼女に会うことができる。)

There is no man without love.

愛情のない人はいない。=誰もが愛情を持っている。)

They never work without talking each other.=Whenever they work, they talk each other.

(彼らはおしゃべりしないで仕事をすることはない。=仕事の時はいつもおしゃべりしている。)

4 準否定語

few(ほとんど〜ない〔数〕), little(ほとんど〜ない〔量〕), hardly, scarcely(ほとんど〜ない) , seldom, rarely(めったに〜ない)などの語句を用いて、弱い否定の意味を表します。

また、quite a few = not a few(かなりの数の), quite a little = not a little(かなりの量の)という表現も、準否定語の仲間です。

例文:

We had little rain in September in this area.

(9月はこの地域はほとんど雨が降らなかった。)

I could hardly understand what she said.

(彼女の言ったことをほとんど理解できなかった。)

My friend Tom seldom smokes at his home.

(友人のトムは、家でめったにタバコを吸わない。)

ただし、think, know, believe, realizeなどの動詞の前に置かれた“little”は、強い否定を意味します。

I little think it interesting.

(それが面白いとは少しも思わない。)

Quite a few rabbits ran away. = Not a few rabbits ran away.

かなりの数のうさぎが逃げ出した。)

There are quite a little grass over there. = There are not a little grass over there.

(向こうには、かなりの草が生えている。)

5 否定語を用いない否定表現

文字通り、否定後を使わないで否定の意味を表現します。

例文:

Who knows?=No one knows.

だれが知るものか=誰も知らない。)

Her point of view is anything but bad.

(彼女の見解は決して悪くない。)

My mother is the last person to run fast.

(私の母は、最も早く走りそうにない。)

Her poem is far from literature.

(彼女の詩は、文学とは程遠い。)

His dog is free from cleverness.

(彼の犬は利口ではない。)

6 否定の慣用表現

以下のような慣用表現があります。種類はさほど多くありませんが、確実に意味をとらえられるようにしておきましょう!

例文:

You cannot be too careful when you cook with fire.

(火を使って料理する時には、どんなに注意してもしすぎることはない。)

He did not believe in God until he met an accident.

(彼は、事故に遭うまでは、神の存在を信じなかった=事故に遭って始めて神の存在を信じた。)

It is not long before you can meet your old friend.

まもなくあなたは昔のお友達に会えますね。)

※これは、“not”がありますが、意味は否定ではなく、肯定です。

以上、否定の表現でした。否定といっても様々な語句を用いて表現できるのですね。曖昧な状況や気持ちを表現できるのがおわかりになったと思います。ぜひ正しく意味をとらえて、多彩な表現が理解できるようになってくださいね。

スポンサードリンク