仮定法過去完了の解説

1.I wish の英作文

仮定法過去完了は、過去の事実と反対のことを表す表現法です。後悔している言い方ともとらえられます。
仮定法過去完了も2種類があります。基本的な構文は、>> 仮定法過去 と同じです。

仮定法過去完了とは、過去の事実と反対のことを表す表現法
・I wish 〜
・if

1 I wish+主語+had+過去分詞〜.

例文:
I wish I had known about it.
(もしそれについて知っていたらなぁ。)

この文は、実際は知らなかったことを意味します。
ではもう1つ例文です。

例文:
I wish I had been there.
(そこにいたらなぁ。)

この文は、実際はそこにいなかったことを意味します。

2 I wish+主語+助動詞の過去形+have+過去分詞〜.

1とあまりかわりませんが、助動詞の過去形を使うパターンです。たいていは can の過去形 could を使い「could have 〜」の形になります。

例文:
I wish I could have flown.
(空を飛べていたらなぁ。)

このように、仮定法過去完了は I wish 〜の仮定法過去に had や have が加わっただけです。

2.if の英作文

wish とは別の、もう1つの仮定法過去完了です。

1 If+主語+had+過去分詞〜,主語+助動詞の過去形+have+過去分詞〜.

wish は願望だけを表しましたが、この形では実際に何をしたのか(何をしたかったのか)も言っています。例文をみて下さい。

例文:
If I had known about it, I could have advised you.
(もしそれについて知っていたら、君に助言していたのに。)

>> 仮定法過去 と同じく、よく使う助動詞は4つです。

・would have → 〜だったろうなぁ
・could have → 〜できたのになぁ
・should have → 〜したのになぁ
・might have → 〜だったろうなぁ、〜してもよかったのに

この4つを覚えれば対応できますので、必ず覚えて下さい。では、これらの例文を紹介します。

例文:
If I had been young, I would have quitted my job.
(もし若かったら、仕事をやめていただろうなぁ。)

If they had practiced hard, they could have won the game.
(もし彼らが必死に練習していたら、試合に勝っていたのになぁ。)

If he had had more power, he should have gotten the universe.
(もし彼がもっと権力を持っていたら、宇宙を手に入れていただろう。)

If you had had time, you might have called on me.
(時間があったのなら、私を訪ねてもよかったのに。)

3.仮定法過去完了→直説法の書き換え

たまに出題されますので、覚えちゃいましょう。b注意点は、直説法では過去形で表すことです

1 I wish 〜 → I am sorry that … not 〜

これは訳し方に注意して下さい。「〜でなくてごめんなさい」と訳さないようにして下さい。

例文:
I wish I had known about it.
→ I am sorry that I did not know about it.
(そのことを知っていたらなぁ。)

2 If 〜, … = Because 〜 not 〜, … not …

これは比較的考えやすいのではないでしょうか。直訳しても、おおよその意味はつかめると思います。

If I had had one more eraser, I could have lent it to you.
→ Because I didn’t have one more eraser, I couldn’t lend one to you.
(もし消しゴムをもう1つ持っていたなら、君に貸せたのになぁ。)