ちょいデブ親父の英文法


不定詞

不定詞の形open
不定詞の形は「to+動詞の原形」になります。
to を使うのでto不定詞とも呼ばれます。
英文1つにつき動詞は1つが原則です

しかし、どうしても使わなければならない時もあります。
例えば次の文を見て下さい。

例文:
「私は食べるために野菜を作っています。」

この文の動詞は、「食べる」と「作る」です。
英文では1文につき動詞は1つしか使えませんが、この文には動詞が2つあります。
こんな場合に不定詞を使います。
名詞的用法open
名詞的用法の意味

「~すること」を意味する不定詞の用法を、名詞的用法といいます。

名詞的用法の働き

文中では名詞と同じ働きをするので、

・主語
・補語
・目的語

のいずれかになります。

名詞的用法の文

1 主語になる文
主語になる場合は「~することは」「~することが」を意味する時です。
例えば、

「切手を集めることは私の趣味です。」

この文の主語は

「切手を集めることは

この部分です。「~ことは」となっているので、このような場合に名詞的用法を使います。
では実際に英作してみます。まずは主語を英作します。

「切手を集めることは」
不定詞は to+動詞の原型 の形なので、

to collect stamps

この形になります。これが主語です。
ここからはいつもの英作でOKです。

例文:
「切手を集めることは私の趣味です。」

⇒まずは単語に
(切手を集めることは)(私の趣味)(です)。
(to collect stamps)(my hobby)(is).

⇒これを主語+述語+~.に並べると、
To collect stamps is my hobby.(完成)

これで完成です。
「~すること」の部分を to~ で表すことに注意して下さい
では、他の例文も見てください。

例文:
To study English is great fun.
英語を勉強することはすごく楽しいです。)

To eat or drink too much is bad for your health.
暴飲暴食をすることは健康に悪いです。)


2 補語になる文
補語になる場合は「~すること」を意味する時です。
1の主語になる場合と同じ意味ですが、文中の位置が異なります。
例えば、

「切手を集めることは私の趣味です。」

1で学習したという文で注目して欲しいことは、文が第2文型になっていることです。

To collect stamps+is+my hobby.
S+V+C

第2文型は S+V+C の形で S=Cになるのが特徴です。

この文では、
「切手を集めること=私の趣味」が成り立ちます。

ということは、S⇔Cでも成り立つのではないでしょうか。
日本語の文で入れ替えると、

「切手を集めることは私の趣味です。」
→ 「私の趣味は切手を集めることです。」

見事に成り立ちました。
実はこのSとCを入れ換えた形こそが、名詞的用法の補語になるパターンなのです。
では英作します。

例文:
「私の趣味は切手を集めることです。」

⇒まずは単語に
(私の趣味は)(切手を集めること)(です)。
(my hobby)(to collect stamps)(is).

⇒これを主語+述語+~.に並べると、
My hobby is to collect stamps.(完成)
これで完成です。
「~すること」の部分を to~ で表すことに注意して下さい
では、他の例文も見てください。

例文:

[主語になる]
To play tennis is my hobby.
(テニスをすることは私の趣味です。)

[補語になる]
His hobby is to play tennis.
(彼の趣味はテニスをすることです。)

[主語になる]
To pass the exam is her goal.
(そのテストに合格することが彼女の目標です。)

[補語になる]
Her goal is to pass the exam.
(彼女の目標はそのテストに合格することです。)


3 目的語になる文
目的語になる場合は「~することを」「~することが」を意味する時です。
目的語になる場合は次の形になっています。

主語+動詞+不定詞+~.

この形でよくでてくる動詞には、

・want+不定詞
・like+不定詞

などがあります。
では例文です。

「私は新しい服を買いたい。」

まずは、この文の述語の「買いたい」を英作します。
この「買いたい」という表現を少し変えて、

「買いたい」
→ 「買うことをしたい」

この形にします。
すると、これで「~することを」の目的語になる形になりました。
これを不定詞で表すと、

want to buy

となります。
では全文を英作します。

例文:
「私は新しい服を買いたい(買うことをしたい)。」

⇒まずは単語に
(私は)(新しい服を)(買いたい)。
(I)(new clothes)(want to buy).

⇒これを主語+述語+~.に並べると、
I want to buy new clothes.(完成)

これで完成です。
「~することを」の部分を to~ で表すことに注意して下さい
では、他の例文も見てください。

例文:
I like to go shopping.
(私は買い物に行くのが好きです。)

They tried to solve a function.
(彼は関数を解こうとしました。)

また不定詞を否定する場合は、「not to」の形にします。
「don't」を使うと動詞を否定することになるので、意味が全く変わってきます。
次の2文の違いに注目して下さい。

例文:
[不定詞を否定]
I decided not to make complaints.
(私は弱音を吐かないと決心しました。)

[動詞を否定]
I didn't decided to make complaints.
(私は弱音を吐く決心をしませんでした。)
副詞的用法open
副詞的用法の意味

「~するために」「~して」を意味する不定詞の用法を、副詞的用法といいます。

副詞的用法の働き

動詞・形容詞を修飾します。語順は、

・動詞+(~)+不定詞
・形容詞+(~)+不定詞

このような順番になります。

副詞的用法の文

1 動詞を修飾
「~するために…する」を表す場合に使います。
例えば、

「勝つために練習する」

この場合は、語順に注意して

practice to win

このように、「~するために」の部分を to 不定詞で表して下さい。
では実践です。英作文をします。

「私たちはお金を稼ぐために働きます。」

この文を英語に直します。
まずは、to 不定詞で表現できる「~するために…する」の部分である「お金を稼ぐために働きます」を英語に直します。
先に動詞がくる語順に注意して
「work to earn money」
この形になります。

ここからはいつもの英作でOKです。

例文:
「私たちはお金を稼ぐために働きます。」

⇒まずは単語に
(私たちは)(お金を稼ぐために働きます)。
(we)(work to earn money)

⇒これを主語+述語+~.に並べると、
We work to earn money.(完成)

これで完成です。
「~するために…する」の部分を to 不定詞で表現することを学んでいれば対応できると思います。

では、他の例文も見てください。

例文:
He went to the park to play with her.
(彼は彼女と遊ぶために公園に行きました。)

My mother takes cooking lessons to make cake.
(私の母はケーキを作るために料理を習っています。)


2 形容詞を修飾
「~して」を表す場合に使います。
例えば、

「見て楽しい」

この場合は、語順に注意して

happy to watch

このように、「~して」の部分を to 不定詞で表して下さい。
では実践です。英作文をします。

例文:
「私はその悲惨なニュースを聞いて悲しかった。」

⇒まずは単語に
(私は)(その悲惨なニュースを)(聞いて悲しかった)。
(I)(the tragic accident)(felt sad to hear)

⇒これを 主語+述語+~. に並べると、
I felt sad to hear the tragic accident.(完成)

これで完成です。
「~して」の部分を to 不定詞で表現することを学んでいれば対応できると思います。
では、他の例文も見てください。

例文:
I am very happy to pass the exam.
(私は試験に合格してとても幸せです。)

We are very glad to meet you.
(私たちはあなたに会えてとてもうれしいです。)
形容詞的用法open
形容詞的用法の意味

「~するための…」を意味する不定詞の用法を、形容詞的用法といいます。

形容詞的用法の働き

名詞・代名詞を修飾します。語順は、

・名詞+不定詞

このような順番になります。

形容詞的用法の文

1 形容詞的用法の英作文
「~するための…」を表す場合に使います。
例えば、

「私は車を直すための道具が欲しいです。」

この文の「車を直すための道具」を表現する場合に形容詞的用法を使います。
ここで注意すべき点は、順序が日本語とは逆になることです。

・「~するための+名詞」(日本語)
・「名詞+~するための」(英語)

このように、名詞を先に出さないといけません。

では実践です。上の例文を英作文します。

「私は車を直すための道具が欲しいです。」

まずは、「車を直すための道具」を英語に直します。
先ほど述べたように、「~するための+名詞」の名詞が先に来ますので、この場合は道具を先に置きます。

(a tool)(to fix my car)
(道具)(車を直すための)

このような語順になります。
ここからはいつもの英作でOKです。

例文:
「私は車を直すための道具が欲しいです。」

⇒まずは単語に
(私は)(車を直すための道具が)(欲しいです)。
(I)(a tool to fix my car)(want)

⇒これを主語+述語+~.に並べると、
I want a tool to fix my car.(完成)

これで完成です。
「~するための…」の部分を to 不定詞で表現することを学んでいれば対応できると思います。

では次に、不定詞のある文とない文を見比べてみます。

例文:

[不定詞なし]
He bought a book.
(彼は本を買いました。)

[不定詞あり]
He bought a book to give her.
(彼は彼女にあげるための本を買いました。)

この2つを見比べたら分かると思いますが、「~するための何か」を表す時は形容詞的用法を使って表現して下さい。


2 注意すべき用法
-thingの語
形容詞でも触れましたが、-thingの単語は「-thing+形容詞+不定詞」の語順になります。
間に形容詞が入ることに注意して下さい。例えば、

例文:
I want something to drink.
(私は何か飲み物が欲しいです。)

この文に「冷たい」を加えて次の文にするとします。
⇒「私は何か冷たい飲み物が欲しいです。」

ここでよく間違えるのが、cold の位置です。
必ず「-thing+形容詞+不定詞」の語順にして下さい。

○I want something cold to drink.
×I want something to cold drink.
(私は何か冷たい飲み物が欲しいです。)


to+動詞+前置詞
動詞の中には、前置詞が必要なものがあります。

例文:
I fight against them.
(私は敵である彼らに戦います。)

運動会での勇ましい台詞です。
しかし、1人では心細いので、仲間を探すことにしました。
その時に思った言葉が次の文です。

⇒「私は敵である彼らと共に戦う誰かが欲しいです。」

ではこの文を英作します。
形容詞的用法は「~するための…」を表現できるので、この文の「共に戦う誰か」を英訳してみます。
1で学習した通り、名詞が先にきますので、

somebody to fight with

となります。ここで注目すべき点は、with が必要であることです。
なぜならば、

fight with~=~と共に戦う

という熟語になっているからです。
では全文を英作します。

例文:
「私は敵である彼らと共に戦う誰かが欲しいです。」

⇒まずは単語に
(私は)(敵である彼らと)
(I)(against them)

(共に戦う誰かが)(欲しいです)。
(somebody to fight with)(want)

⇒これを主語+述語+~.に並べると、
I want somebody to fight with against them.(完成)

これで完成です。
このように、熟語になっている場合は前置詞も必要なので、不定詞にする場合は注意して下さい。