ちょいデブ親父の英文法


mustとhave toの使い分け

mustは主観的open
「~しなければならない」の基本的な意味は have to と同じですが、must は「主観的に~しなければならない」と思う場合に使います。

“主観的”ではピンとこないかもしれませんが、簡単には「個人的にそう思う場合」に使うのが must です。

また、must には「命令」の意味が含まれるので、使う場合には注意が必要です。


例文1

I must buy a new car.
(新しい車を買わなければならない。)

You must go there.
(君はそこに行く必要がある。)
※命令の意味を含む

We must practice more.
(我々はもっと練習する必要がある。)

これらのように、自分自身が「~しなければならない」と感じる場合に must を使います。
ただ、下の例文のように例外もあります。


例文2

All passengers must wear seat belts.
(シートベルトを着用すること。)

飛行機のシートに書いている文です。
この場合、「個人的に必要と感じるから」と当てはめるのには無理があります。

これは「ルールを表す must 」です。
乗り物・お店等に書かれている規則には must が使われているはずです。
have toは客観的open
「~しなければならない」の基本的な意味は must と同じですが、have to は「客観的に~しなければならない」場合に使います。

“客観的”ではピンとこないかもしれませんが、簡単には「誰もがそう思う場合」に使うのが have to です。
違いがよくわかるように、must の例文1を have to で表します。


例文

I have to buy a new car.
(新しい車を買わなければならない。)
※誰がみても車が必要である場合

You have to go there.
(君はそこに行く必要があると思う。)
※待ち合わせをしている等、相手にとって必要がある場合

We have to practice more.
(我々はもっと練習する必要がある。)
※全く試合に勝てない等、明らかに練習不足である場合

これらのように、客観的に(相手にとって)「~しなければならない」と感じる場合に have to を使います。

must と have to を間違えて使っても、意味が全く伝わらないことはほとんどありませんが、このような違いがあることを覚えておくと便利です。