省略構文
- 省略構文とは?open
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語句を省略しても意味が伝わるため、省略語句(節)がある文のことです。
普段は意識していませんが、日本語の日常会話でもよく省略をしています。
日本語のように、慣れている言語なら違和感はそれほど無いと思います。
しかし、英語で省略があると、最初は戸惑ってしまいます。
ここで省略のルールを理解し、感覚で分かるまで昇華しましょう。
- 繰り返し出てくる語句open
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繰り返し使われる()内の語は省略可能です。
例文:
I bought a hat and she (bought) a wallet.
(私は帽子を買い、彼女は財布を買った。)
I don’t want to see, but I have to (see).
(見たくないが、見なくちゃならない。)
He will do that job if he has a mind to (do).
(その気があれば、彼はあの仕事をするだろう。)
- 文脈から判断できる語句open
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下記の()は省略可能です。
例文:
“Will this team win the game?”
“I'm afraid (that this team will) not (win the game).”
「このチームは勝つのでしょうか?」
「いいえ、そう思いません。」
“Is she guilty?”
“I hope (that she is) not (guilty).”
「彼女は有罪なの?」
「そうでないことを願うよ。」
- 時・条件・譲歩を表す副詞節の中の[S+V]open
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下記の()は省略可能です。
例文:
While (I was) singing at the hall, I was so nervous.
(ホールで歌っている間、私はとても緊張していた。)
I can’t think anything when (I am) depressed.
(落ち込んでいる時は、何も考えられない。)
- 分詞構文のbeingopen
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()内のbeingは省略可能です。
例文:
分詞構文前
Though I was hungry then, I finished my job to the end.
分詞構文後
(Being) hungry then, I finished my job to the end.
(あの時お腹がすいていたけれど、最後まで仕事を終わらせた。)
分詞構文前
Because I was out, I couldn’t answer the phone.
分詞構文後
(Being) out, I couldn’t answer the phone.
(外にいたので、電話に出られませんでした。)
- 命令文の主語youopen
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命令する相手はいつも「あなた」です。
そのため、命令文では常にyouを省略しています。
決して主語がないわけではないのですね。
例文:
(You) pass me the salt.
(塩を取ってください。)
(You) sit yourself, please.
(どうぞお座りください。)
- ~の店、~の家open
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~の店、家にあたるhouseやshopは省略可能です。
例文:
I met her at my friend's (house).
(友人の家で、彼女に会った。)
“Why don't you go shopping to his father's (shop)?”
(彼のお父さんのお店に買い物に行かない。)