ちょいデブ親父の英文法


受け身

受け身とは?open
受け身とは、「~される」を意味する表現です
「be動詞+過去分詞」の形を使います。
「受動態」と呼んでも構いません。

過去分詞を知らないとこの文はできません。
大変ですが、教科書や辞書で確認して覚えていくしかありません。
ちなみに、「~する」の形の文は能動態といいます。

本文に入る前に、まずは能動態の文をみて下さい。

I like this book.
(私はこの本が好きです。)

この文を受け身の「~される」の文にしてみます。
やり方は簡単です。
日本語で主語と目的語を入れ換えて、同じ意味の文を作ると自然に受け身の文になります

主 語=私は
目的語=この本が

これを入れ換えると、

「この本は私に好かれています。」

このように、受け身の文ができあがります。
時々ですが、受け身自体が分からない方がいらっしゃいます。
そういう方は、まずは日本語で訓練してみて下さい。
英作文open
肯定文

主語+be動詞+過去分詞+~by+人.

「…(誰)によって」を表す場合は by を使います。

例文:この本は私に好かれています。

⇒まずは単語に
(この本は)(私に)(好かれています)。
(this book)(by me)(is liked).

⇒これを主語+述語+~.に並べると、
This book is liked by me.(完成)

これでOKです。もっと簡単にやり方を定義すると、

・主語と目的語を入れ換える
・be動詞+過去分詞の形にする
・必要に応じて by+人 を加える

この流れで英作をすれば受け身が完成します。

また、受け身の文はbe動詞の文なので、過去形や未来形にするには、「be動詞を過去にする」「will をつける」だけでOKです。

例文:
[過去形]
The story was written by him ten years ago.
(その話は10年前に彼によって書かれました。)

[未来形]
A new building will be built here.
(ここに新しいビルが建てられるでしょう。)

否定文

主語+be動詞+not+過去分詞+~by+人.

受け身は be動詞の文なので、否定文は「be動詞+not」の形にします
未来形の場合は「will not be+過去分詞」にして下さい。

例文:
[現在形]
This story is not written by him.
(この話は彼によって書かれません。)

[過去形]
This story was not written by him.
(この話は彼によって書かれませんでした。)

[未来形]
This story will be not written by him.
(この話は彼によって書かれないでしょう。)

疑問文

be動詞+主語+過去分詞+~by+人.

受け身は be動詞の文なので、疑問文は be動詞を文頭にします
未来形の場合は will を文頭にして下さい。

例文:
[現在形]
Is this book bought by her?
(この本は彼女によって買われますか。)

[過去形]
Was this book bought by her?
(この本は彼女によって買われましたか。)

[未来形]
Will this book be bought by her?
(この本は彼女によって買われる予定ですか。)

「はい」の場合
・Yes, +主語+be動詞.

「いいえ」の場合
・No, +主語+be動詞+ not.

疑問文に合わせて主語を変化させて下さい。
ただし、未来形の場合は will を使って答えてください。

例文:

[疑問文]
Is this book bought by her?
(この本は彼女によって買われますか。)

答え方は以下のとおりです。

[答え]
Yes, it is.
(はい、買われます。)
No, it isn't.
(いいえ、買われません。)

[疑問文]
Was this book bought by her?
(この本は彼女によって買われましたか。)
[答え]
Yes, it was.
(はい、買われました。)
No, it wasn't.
(いいえ、買われていません。)

[疑問文]
Will this book be bought by her?
(この本は彼女によって買われる予定ですか。)
[答え]
Yes, it will.
(はい、そうです。)
No, it won't.
(いいえ、ちがいます。)
様々な受け身open
S+V+O+不定詞の受け身

S+V+O+不定詞の文を受け身にするには、過去分詞の直後に不定詞を持っていきます

例文:
[能動態]
I asked him to use his pen.
(私は彼に彼のペンを使っていいか尋ねた。)

[受け身]
He was asked to use his pen by me.
(彼は私に彼のペンを使っていいか尋ねられた。)

第4文型の受け身

第4文型は、「S+V+O+O」の目的語が2つある文です。
目的語が2つあるので、どちらを主語にするか迷うと思います。
しかし実は、これにもパターンがあります。


どちらの目的語も主語にできるパターン

例文:
My father+gave+me+a bat.
S+V+O+O
(父は僕にバットをくれました。)

[間接目的語(人)が主語]
I was given a bat by my father.
(私は父にバットを与えられました。)

[直接目的語(物)が主語]
A bat was given to me by my father.
(バットは父によって私与えられました。)
※この場合は「~に」を意味する to が必要です。


一方の目的語だけ主語にできるパターン

このパターンは、日本語でOKなので完成した文を想像するとわかると思います。
一度両方で例文を作ってみますので、見比べて下さい。

例文:
She+made+him+a cake.
S+V+O+O
(彼女は彼にホットケーキを作った。)

[間接目的語(人)が主語]
× He was made a cake by her.
(彼は彼女によってケーキに作られた。)
※ありえないことです…

[直接目的語(物)が主語]
A cake was made for him by her.
(ケーキは彼女によって彼のために作られた。)
※この場合は「~のために」を意味する for が必要です。

2つをみると一目瞭然です。
間接目的語(人)を主語にした文は明らかにおかしいです。
どちらの目的語を主語にするのかわからない場合は、1度両方の目的語で受け身を作ってから判断すればいいと思います。

第5文型の受け身

第5文型は、「S+V+O+C」の文です。
第5文型の場合は、O(目的語)を主語にして受け身を作ることができます

例文:
[能動態]
I will name my dog Boss.
(私は自分の犬にボスと名づけるつもりです。)

[受け身]
My dog will be named Boss by me.
(私の犬は私にボスと名づけられるでしょう。)

Who が主語の疑問文の受け身

By whom+be動詞+~+過去分詞?

Who が主語の文を受け身にするには、「By whom+be動詞+~+過去分詞?」の形を使います

例文:
[能動態の疑問文]
Who discovered America?
(誰がアメリカを発見しましたか。)

[受け身の疑問文]
By whom was America discovered?
(アメリカは誰によって発見されましたか。)

原形不定詞の受け身

知覚動詞や使役動詞を使う原形不定詞の文を受け身にするには、「be動詞+過去分詞+to」の形にします
to を加えることを忘れないで下さい。

例文:
[能動態]
I saw her go into the building.
(私は彼女がビルに入るのを見ました。)
[受け身]
She was seen to go into the building by me.
(彼女はビルに入るのを私に見られました。)

[能動態]
My father makes me clean my room.
(お父さんは私に部屋を片付けさせます。)
[受け身]
I am made to clean my room by my father.
(私はお父さんに部屋を片付けさせられます。)