canの解説

1.can とは?

can とは助動詞で「〜できる」の意味です。比較的、イメージがしやすい単語みたいです。
また、must と同じで「〜にちがいない」という意味もあります。

2.can の英作文

1 肯定文

主語+ can +述語(動詞の原形)+〜.

まずは「〜できる」の意味の例文を紹介します。

例文: 私は英語を話すことができます。

⇒ まずは単語に

私は  英語を   話す ことができます。
( I )  ( English ) ( speak )  ( can ) .

⇒ これを 主語+ can +述語+〜. に並べると、

I can speak English.(完成)

主語が3人称単数でも can +動詞の原形です。

例文: 彼女はピアノを弾くことができます。

⇒ まずは単語に

彼女は   ピアノを   弾く ことができます。
( She )  ( the piano ) ( play )  ( can ) .

⇒ これを 主語+ can +述語+〜. に並べると、

She can play the piano.(完成)

このように、一般動詞の肯定文を can の文にする場合は、動詞の直前に can を置けばOKです。
もう一つ、主語が they の例文です。

例文:

[肯定文]

They use this computer.
(彼らはこのコンピューターを使う。)

[ can の文]

They can use this computer.
(彼らはこのコンピューターを使うことができる。)

2 否定文

主語+ can not (can’t) +述語(動詞の原形)+ 〜.

can の直後に not を置くだけです。まずは「〜できる」の意味の否定文を紹介します。

例文: 彼はフランス語を話すことができません。

⇒ まずは単語に

彼は フランス語を  話す  ことができません。
( He )  ( French ) ( speak )  ( can not ) .

⇒ これを 主語+ can not +述語+〜. に並べると、

He can not speak French.(完成)
( = He can’t speak French. )

このようになります。

元々できあがっている can の肯定文を否定文に変化するには、can の直後に not を置くだけです。

例文:

[肯定文]

I can write a letter in English.
(私は英語で手紙を書けます。)

[否定文]

I can not write a letter in English.
(私は英語で手紙を書けません。)

では次は、「〜のはずがない」の意味で否定文をつくります。

例文:

それは真実に違いない。
( It must be the truth. )

「〜にちがいない」の文は must を使うのが一般的です。これを「〜のはずがない」の意味にかえるには、must を can’t に変えます。

⇒ must を can’t に変えると、

It can’t be the truth.
(それは真実なわけがない。)

このようになります。

3 疑問文

Can +主語+述語(動詞の原形)+ 〜 ?

Can を文頭に持っていくだけで疑問文が完成します。「〜にちがいない」の意味での疑問文はあまり使いませんので省略します。

例文:

He can run very fast.
(彼はとても速く走ることができます。)

この文を疑問文にします。can を文頭に持っていくだけです。

⇒ Can he run very fast?
(彼はとても速く走ることができますか。)

次は答え方です。

「はい」の場合

Yes, +主語+ can.

「いいえ」の場合

No, +主語+ can not ( can’t ).

ここで注意しなければならないのは、疑問文と答えの主語が変わる場合があることです。詳しくはbe動詞現在形を参照下さい。では、すぐ上の疑問文に答えてみます。

答え方:

Yes, he can.
(はい、走れます。)

No, he can not ( can’t ).
(いいえ、走れません。)

can は出題率が高い割に、難易度が低い単元だと思います。理解しやすい単元だと思いますので、しっかりと身に付けてください。

3.疑問詞を含む文

ここでは、よく出題される、what と who の can を含む文を紹介したいと思います。

1 what

疑問詞+疑問文で出来上がります。

例文: あなたは何が見えますか。

この例文を英作します。すぐ上に記しているように、疑問詞と疑問文さえわかればすぐにできます。

疑問詞は?

“何が”は what なので、疑問詞は what できまりです。

疑問詞…what

疑問文は?

疑問詞の後ろは通常の疑問文の形になります。「何が」を省いてのこった文は「あなたは見えますか。」となります。これを英作文して、

疑問文…Can you see?

疑問詞+疑問文で完成

上の疑問詞と疑問文をひっつけて完成です。

What can you see?

2 who

これも疑問詞+疑問文でOKです。

例文: 誰が彼女を手伝えますか。

この例文を英作します。疑問詞と疑問文を探っていきます。

疑問詞は?

“誰が”となっているので、文頭は who で決まりです。

疑問詞…who

疑問文は?

「誰が」以外の「彼女を手伝えますか。」を疑問文にします。

疑問文…Can help her?

疑問詞+疑問文で完成

上の疑問詞と疑問文をひっつけて完成です。

Who can help her?

can の単元で疑問詞が出てくると混乱する方が多いですが、疑問詞+疑問文の形を作ることを覚えて下さい。

4.can の書き換え

can = be able to+動詞の原形

can は be able to+動詞の原形に書き換えることができます。以下に例文を示します。

例文:

He can drive a car.
= He is able to drive a car.
(彼は車を運転することができます。)

Can he drive a car?
Is he able to drive a car?
(彼は車を運転することができますか?)

He can’t drive a car.
= He isn’t able to drive a car.
(彼は車を運転することができません。)

以上のように、どちらを使っても正しい英文です。では be able to を使う利点を説明します。

英語は、助動詞+助動詞というように、助動詞を続けて使うことはできません。例えば、

例文:

He will can drive a car.
(彼は車を運転できるようになるでしょう。)

この文は正しくありません。なぜならば、共に助動詞である will と can が連続しているからです。

こういう場合に、 be able to が役立ちます。can を be able to にします。

He will be able to drive a car.

こうすることで、助動詞の連続を防ぐことができます。

なお、will も be going to に書き換えることが可能なので、この場合は、

He is going to be able to drive a car.

このような文にしても構いません。要は、助動詞の連続使用を避ければOKです。