一般動詞3単元の解説

1.3単現とは?

「3人称、単数、現在」の3つの条件を略して「3単現」と言います。

3人称とは?

そもそも「人称」は3種類あります。1人称が「自分」のこと、2人称が「あなた」のこと、そして3人称が「1人称と2人称以外」のことです。

・1人称…私、僕、俺 など「自分」のこと 英語だと I(アイ)
・2人称…あなた、君 など「あなた」のこと 英語だと You(ユー)
・3人称…上記以外全部

英語を学び始めの頃は人称はピンと来にくいと思います。でも安心して下さい。必ず慣れます。なので、いまはイマイチ腑に落ちなくてもOKです。「ふーん、そうなのね」と、いい意味で適当に流してください。

人称の詳しい解説は>>人称代名詞のページも参考にしてください。

単数とは?

1つ、1人のことです。反対の意味の言葉は「複数」。

現在とは?

英語では時間の流れを大きく3つに区別(難しい言葉で「時制」といいます)するのですが、その1つである「現在」のことです。

英語の3つの時間の考え方
・過去
・現在
・未来

一般的な公立中学校では、中1年のときに「現在」を学び、中2年生になると「過去」と「未来」を学びます。

そして、これら3つの条件を満たす文章では、一般動詞に s(エス)もしくは es(イーエス)をつけるルールがあります。このルールのことを一般的に「3単現のs(さんたんげんのエス)と言ったりします。

例文

I play baseball.(私は野球をします。)

You play baseball.(あなたは野球をします。)

He plays baseball.(彼は野球をします。)※3単現のsがつく

では「具体的にどのように判断すればいいの?」というと、主語に注目して次の3ステップで考えると簡単かなぁと思います。

主語が、
1.3人称か?
2.単数か?
3.今のこと(現在)か?

これら3ステップをクリアした文章で一般動詞を使い場合は s (es) をつけなければなりません。

例えば、以下が主語の文章で現在のことを表す場合は s (es) が必要になります。

  • 代名詞…He, She, This, That, It 等
  • 固有名詞…Mike, Nancy, Paul 等
  • 一般名詞…A dog, A desk, A chair 等

では、次の章で s (es) の付け方のルールをチェックしていきましょう。

2.3単現の作り方

主語が3単現の英作文を作るには、以下の s, es のつけ方を知っておかなければなりません。

1. s, sh, ch, o で終わる動詞

原形に es をつけます。

  • go → goes
  • wash → washes 等

2. <子音字+ y >で終わる動詞

最後の y を i に変えて es をつけます。

  • study → studies
  • carry → carries 等

3. 1と2以外の動詞

原形に s をつけます。

  • like → likes
  • speak → speaks 等

4. have

have → has にします。

これらの4つのルールを覚えて下さい。

3.3単現が主語の英作文

1 肯定文

一般動詞に s, es をつける

例文:

I like English.
(私は英語が好きです。)

⇒ 主語が3単現に変わると、

He likes English.
(彼は英語が好きです。)

このように変化させなければなりません。もう1つ例文を紹介します。

例文:

They watch TV.
(彼らはテレビをみます。)

⇒ 主語が3単現に変わると、

My father watches TV.
(私の父はテレビをみます。)

以上のように主語が3単現の場合は、一般動詞の原形に s , es のどちらかをつけなければなりません。ただし、be動詞には必要ありませんので注意して下さい。

2 否定文

主語+ does not ( doesn’t )+動詞の原形+ 〜.

1人称や2人称では「do not」を動詞の直前に置きましたが、主語が3単現の文では「does not ( doesn’t )」を動詞の直前に置きます。そしてこの時、直後の一般動詞は原形になります。

では例文を挙げますので、違いに注意して下さい。

1人称:

[肯定文]

I like English.
(私は英語が好きです。)

[否定文]

I do not ( don’t ) like English.
(私は英語が好きではありません。)

2人称:

[肯定文]

You like English.
(あなたは英語が好きです。)

[否定文]

You do not ( don’t ) like English.
(あなたは英語が好きではありません。)

3人称:

[肯定文]

She likes English.
(彼女は英語が好きです。)

[否定文]

She does not ( doesn’t ) like English.
(彼女は英語が好きではありません。)

元々 like についていた s が、否定文になると do にくっつくと思って下さい。そして、 s が無くなった like は原形です。

以上のように、主語が3人称の文のみ変化します。さらに例文を紹介しますので、ミスをしないためにも何回もチェックして下さい。

例文:

[肯定文]

Masao studies English.
(マサオは英語を勉強します。)

[否定文]

Masao does not study English.
(マサオは英語を勉強しません。)

[肯定文]

Yumi plays tennis.
(ユミはテニスをします。)

[否定文]

Yumi does not play tennis.
(ユミはテニスをしません。)

[肯定文]

He speaks English.
(彼は英語を話します。)

[否定文]

He does not speak English.
(彼は英語を話しません。)

[肯定文]

My mother has a car.
(私の母は車を持っています。)

[否定文]

My mother does not have a car.br> (私の母は車を持っていません。)

3 疑問文

Does +主語+動詞の原形+〜?

Do ではなく「Does」を文頭に置くだけで文が完成します。動詞を原形にすることも忘れないようにして下さい。

「はい」の場合

Yes, +主語+does.

「いいえ」の場合

No, +主語+does not ( doesn’t ).

主語が1人称や2人称では do を使いましたが、3人称では does を使います。

では例文です。

1人称:

[肯定文]

I like English.
(私は英語が好きです。)

[疑問文]

Do I like English?
(私は英語が好きですか。)

[答え]

Yes, you do.
(はい、好きです。)

No, you do not.
(いいえ、好きではありません。)

2人称:

[肯定文]

You like English.
(あなたは英語が好きです。)

[疑問文]

Do you like English?
(あなたは英語が好きですか。)

[答え]

Yes, I do.
(はい、好きです。)

No, I do not.
(いいえ、好きではありません。)

3人称:

[肯定文]

She likes English.
(彼女は英語が好きです。)

[疑問文]

Does she like English?
(彼女は英語が好きですか。)

[答え]

Yes, she does.
(はい、好きです。)

No, she does not.
(いいえ、好きではありません。)

主語が3単現の疑問文も、否定文と同じように元々動詞についていた s が Do にくっついたと思って下さい。そして、動詞を原形にすることを忘れないで下さい。