IELTS(アイエルツ)とは?
世界140カ国で実施されているテストです。アメリカでは、TOEFLに代わって入学の必要条件とする教育機関が増えています。
また、イギリス・オーストラリア・ニュージーランドへの留学には、TOEFLよりもIELTSのスコアが必要になる場合が多いです。
テストは大きく2種類あります。自分の目的にあったほうを選択してください。
・アカデミック・モジュール(Academic Module)
大学、大学院への留学や就職を目的とするテスト
・ジェネラル・トレーニング・モジュール(General Training Module)
オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、英国への移住や研修を目的とするテスト
これら2つのモジュールですが、
・リスニング、スピーキングは共通問題
・ライティング、リーディングは別問題
で実施されます。
また、受験方式は「ペーパー版」と「コンピューター版」の2つがあります。
・ペーパー版:紙と鉛筆で回答
・コンピューター版:コンピューターに打ち込んで回答
コンピューター版の方が、実施頻度が多く結果が早く出るので、個人的にはこちらのほうがオススメです。
とはいえ、問題はどちらも全く同じなので、特にこだわりが無ければどちらでも良いと思います。
ちなみに、受験には有効期限内のパスポートが必要です。
申込時にパスポートの情報が必要で、試験当日にもパスポートを持参する必要があります。
目次
試験概要
Writing ライティング
・時間:60分
・課題数:2問
Task 1:約150語の記述
Task 2:約250語の記述
・アカデミック・モジュールの試験
Task 1:グラフ、図、表を分析して自分の言葉で論理的に説明できる英語力
Task 2:ある問題に対して、根拠や事例を列挙しながら、筋道を立てて説得力ある主張ができる英語力
・ジェネラル・トレーニング・モジュールの試験
Task 1:必要な情報を盛り込んで、要求、希望、不満などを表現する英語力
Task 2:意見、根拠、論点を提示し、解決策を示したり、主張する英語力
Reading リーディング
・時間:60分
・課題数:40問(選択問題、正誤問題、記述等)
・満点:40点(1問1点)
・試験パート:3つのセクション(文章の長さは全体で2,150〜2,750語)
・アカデミック・モジュールの問題
合計3つの長文
学術的な文章
描写文や事実を述べた文
いろいろな見解が書かれた文
物事を分析した文 など
・ジェネラル・トレーニング・モジュールの問題
セクション1:2〜3の短文。日常生活から出題
セクション2:2つの短文。仕事への応募、企業方針、給与、労働条件、職場環境、人材育成、研究など
セクション3:比較的長めで複雑な文章。実際の広告文、公的文章、本、雑誌、新聞などからの抜粋
Listening リスニング
・時間:30分
・課題数:40問(選択問題、正誤問題、記述等)
・満点:40点(1問1点)
・試験パート:4つのパート
パート1:日常生活の2人の会話(ホテルの予約など)
パート2:地域の施設に関する描写、食事の手配の説明など
パート3:教育現場での最大4名の会話(課題について話す指導官と生徒など)
パート4:学術的なテーマ
※すべて再生は1回のみ
※様々なネイティブの声やアクセントが使用
Speaking スピーキング
・時間:11〜14分
・評価基準:4つの基準
流暢さと一貫性
語彙力
文法力
発音
・実施方法:試験官と1対1
・試験パート:3つのパート
パート1:自己紹介と日常生活に関する質疑応答(4〜5分)
パート2:スピーチ(3〜4分)
カードが渡されて、1分考えた後で最大2分間で話す。その後、試験官と質疑応答
パート3:ディスカッション(4〜5)
パート2の内容を掘り下げる
試験日と試験会場
・ペーパー版:月に4回程度、全国主要都市で実施
・コンピューター版:月に10回程度、東京・大阪・名古屋で実施
受験料
1人1回、25,380円(税込)※2020年4月現在
申込み方法
大きく3ステップです。
1.IELTS ID を作成
2.受験情報と受験者情報を登録
3.支払い方法を選択
クレジットカード支払い
コンビニ支払い
ゆうちょATM支払い
問合せ先
公益社団法人 日本英語検定協会
https://www.eiken.or.jp/ielts/
【参考】英語 資格試験・検定試験 レベル比較表
CEFR |
TOEIC Listening & Reading スコア |
TOEIC Speaking & Writing スコア |
実用英語技能検定 |
TOEFL iBT |
IELTS | ケンブリッジ英語検定 | ||
Listening | Reading | Speaking | Writing | |||||
C2 | ー | ー | ー | ー | ー | ー | 8.5-9.0 | C2 Proficiency |
C1 | 490〜 | 455〜 | 180〜 | 180〜 | 1級 | 95-120 | 7.0-8.0 | C1 Advanced |
B2 | 400〜 | 385〜 | 160〜 | 150〜 | 準1級 | 72-94 | 5.5-6.5 | B2 First |
B1 | 275〜 | 275〜 | 120〜 | 120〜 | 2級 | 42-71 | 4.0-5.0 | B1 Preliminary |
A2 | 110〜 | 115〜 | 90〜 | 70〜 | 準2級 | ー | ー | A2 Key |
A1 | 60〜 | 60〜 | 50〜 | 30〜 | 3-5級 | ー | ー | A2 Flyers |
文部科学省:各資格・検定試験とCEFRとの対照表(平成30年3月)
日本英語検定協会:英検とCEFRとの関連性について研究プロジェクト報告
ETS TOEIC:TOEIC® Program各テストスコアとCEFRとの対照表