大学受験合格体験談 田中さん 中央大学 法学部
当サイトでは、大学に見事合格した受験生に、英語に関する独自インタビューを実施しています。このページでは、田中さんにZoomでインタビューした内容を紹介しています。
田中さんが英語の勉強をスタートしたのは、小学校4年生の時。親に「行きなさい」と言われたのがきっかけで英会話スクール(AEON)に通いました。そこで週2回のペースでレッスンを受ける生活を、中学3年生の2月まで続けています。そこでの頑張りもあって、中学時代の英語の成績は「5段階の5」が基本だったそうです。
「AEONの英語学習に対する考え方が、のちの英語学習に大きな影響をあたえてくれた」という田中さん。そんな田中さんの英語学習方法を聞いてきました。
*このページはインタビュー時の内容を元に記述しています(インタビュー実施:2023年3月19日)
目次
高校の英語の授業の受け方
高校生にとって部活動と勉強の両立は大きな課題の1つです。高校3年間を運動部に所属していた田中さんは、普段の英語の授業をどのように受けていたのでしょうか。
先生によって授業の受け方を変えていた
あくまでも個人的な方法ですが、じっくりと話を聞く先生とそうでない先生を分けていました。
例えば、話をどんどん膨らましていろいろな英語の知識を教えてくれる先生の授業はしっかりと聞いていました。聞いていて勉強になったし、純粋に楽しかったです。
一方で、教科書を読めば分かるようなことばかりしか言わない先生は、自分で時間の使い方を考えて受けていました。もちろんしっかりと聞くこともありましたが、正直クラブや委員会の作業をしていた時もあります。じっくり教科書で進める授業は「基本に忠実」と言えるかもしれません。でも、後で教科書を読めば分かるしその方が効率的なので、自分はそうしていました。
全部メモをしない
先生の話をすべてメモをしようとはしませんでした。先生の話を集中して聞いた方が頭に入るし、教科書がメモだらけだと、どこが大事なのかわからなくなるからです。
メモの仕方も工夫していて、先生が大事だよと言った理由や自分が思ったことをメモしていました。例えば「日本語訳が難しいから」とか「単語が難しいから」などです。そうやってメモしたほうが、後で思い出そうとした時に「『日本語訳が難しい』ってメモしたなぁ」と思い出しやすくなるからです。
※実際のメモ
これは「言いやすい」ってメモしています。自分が勝手に「as a result of」って言いやすいと思ったからメモしました。
このように、単語単体ではなく熟語やイディオムで覚える方が、すごく効率的に覚えられます。特に result は単体で使われることは少ないと思うので「as a result of 〜=〜の結果として」と覚えておくと、「as」や「of」の空欄補充問題にも対応できるし、「asの意味=〜として」も頭に入るので一石二鳥です。
定期テスト対策の勉強方法や学習スタイル
運動部に所属していた田中さんは、普段は学校や塾以外でほとんど勉強していませんでした。それにも関わらず、高校時代の英語の成績は10段階の8〜9をキープしていました。そんな田中さんの定期テスト前の勉強ノウハウを紹介してもらいました。
中間2週間前、期末3週間前ルール
僕が所属していた部活は、定期テストの5日前から休みになりました。でも僕は「中間テストは2週間前から」「期末テストは3週間前から」とマイルールを決めて勉強していました。
僕の学校の定期テストは、ある程度出題の形式が決まっていました。なので、それぞれ形式毎に対策をしていました。具体的には、
・リスニング
・単語問題
・アクセント問題
・教科書本文からの出題
・応用問題
といった具合です。
単語とアクセント問題対策
僕の覚え方は、一切紙に書かないスタンスです。声に出して読んで覚えます。単語を一回書く時間があれば、その時間を使って三回繰り返し口に出して発音したほうが効率的だし覚えられるからです。
口に出して発音してまずは単語をなんとなく覚えます。この時に発音記号にも注意しながら発音すれば、アクセントもなんとなく覚えられます。これを何回も繰り返して、最終的にはしっかりと暗記していきます。
ちなみに、こうして声に出して覚えるやり方は、小・中と通っていたAEONの影響があります。そこでは「書いて覚えないほうがいい」と言われていました。
理由は、書いて覚えた英語は、日本語で学ぶための英語になる可能性があるからです。まずは発音を覚えて、そこから書けるようにしたほうが良いと教わって来たので、僕にはそもそも「書いて覚える」という習慣がありません。英語だけでなく、他の科目も口に出して覚えています。
教科書本文からの出題対策
問題文に本文が載っているので、ざっくり読んでなんとなく意味がわかればOKにしていました。単語を覚えてしまえばなんとなく意味がわかるので、「本文を丸暗記」とかはしていません。
応用問題対策
基本的に初見の問題が出るのですが、英検やTOEICなどの問題のイメージで、レベルはだいぶ難しいです。
僕の場合、事前に何かの問題集などで対策するというより、その問題にじっくり取り組めるように時間を残すことを意識して当日の問題を解いていました。
具体的には、テスト時間50分のうち、その応用問題に20分残せるようにスピードを意識して問題を解いていました。
大学受験に向けた勉強方法
部活動が忙しい中で好成績をキープし、見事中央大学に合格した田中さん。そんな田中さんが大学受験のために実践した勉強方法を教えてもらいました。
単語帳:アルクのキクタン【Basic】4000語レベル
※田中さんのキクタン
「アルクのキクタン【Basic】4000語レベル」を使いました。購入したのは、高2の終わりぐらいです。
この単語帳を選んだ理由は、その構成です。
・単語が書いてあって、
・日本語が書いてあって、
・熟語・イディオムがあって、
・最後に文章があります。
特に熟語やイディオムで覚えると覚えやすかったです。その熟語やイディオムの中に知らない単語があると、その単語も覚えられるので一石二鳥でした。
文法書:旺文社の基礎英文問題精講
※田中さんの基礎英文問題精講
旺文社の基礎英文問題精講を使いました。購入したのは、高3の夏休み前、6月ぐらいだったと思います。
この文法書を選んだ理由も、その構成です。
・最初にパラグラフがあって、
・その下に難しいと思われる単語の意味があって、
・そこから日本語と英語で解説しています。
入試で得点を取るためには文法も学んでおく必要があるので、この本で学びました。文法を学びながら知らない単語も学べるのが良かったです。
問題集:旺文社の英検準1級ライティング/リスニング
※田中さんの英検準1級のライティングとリスニング
旺文社の英検準1級ライティングとリスニングを使いました。基礎英文問題精講と一緒に買いました。
大学受験の特にリスニングって、英検準1級のリスニングと似ていると思っています。その堅苦しさがそっくりです。同じ人が作っているんじゃないか、というぐらい自分の中では似ています。
準1級のリスニングは難しいけど、これで対策をしていると本番は簡単に聞こえます。
辞書:シャープの電子辞書
※田中さんの電子辞書
シャープの電子辞書を使っています。高校に入る時に買ってもらいました。
紙の辞書と電子辞書で迷ったのですが、持ち運びが楽だったので電子辞書にしました。国語辞典やフランス語辞典もあるので、大学でも使う予定です。
英検2級を取得した理由
※田中さんの英検2級合格証(画像を一部加工しています)
中3の3月に取得しました。取得した理由は、時間があったからです。単語を覚えた者勝ちだと思っていたので、ターゲットとかで単語の暗記に力を入れて対策しました。本番約2週間前から過去問をときました。
高校時代に通った塾
小学4年生から通っていたAEONを、あいにくコロナの影響で辞めることになった田中さん。そこで次に通ったのが、個別指導塾の東京個別指導学院でした。高校3年間をはそこで学ぶことになります。
東京個別指導学院を選んだ理由
中3の2月ぐらいから東京個別指導学院に通い始めました。大学が決まるまで、英語と数学、週に2コマのペースで通いました。
そもそも集団で学ぶスタイルは、学校と同じだと思っていたので個別塾を基本路線に選びました。いろいろな個別塾の体験を受けましたが、自分と雰囲気が合ったのと、勉強以外のケアが充実していたので東京個別指導学院に決めました。
雰囲気が堅苦しかったり楽しくなかったりすると先生と信頼関係を築くのが難しいけど、そこは毎回先生と雑談とかできて、いい意味で砕けていました。
あと、カリキュラムも臨機応変に対応してくれたのも自分に合ってました。数学は基本的に学校の内容が中心でしたが、英語は先生と相談してワクワクできるカリキュラムで勉強していました。例えば、英文ニュースの原稿を使ったり、英語のセリフを使ったりしました。テスト前は、しっかりとテスト対策もしてくれました。
まとめ
小4から英語を学び始めた田中さん。その英語学習のスタートは、いわゆる「受験英語」ではなく「コミュニケーションツールとしての英語」でした。「音から入る」というスタンスで、自分の学びのハウハウを確立し、見事大学合格を果たしました。
そんな田中さんの学びのノウハウは、多くの人に参考になるのではないでしょうか。気になる人は、田中さんのマネをしてみてください。