大学受験合格体験談 菊地さん 広島大学 医学部
当サイトでは、大学に見事合格した受験生に、英語に関する独自インタビューを実施しています。このページでは、菊地さんにZoomでインタビューした内容を紹介しています。
菊地さんは、家で見ていたアニメの影響で幼少期の頃は英語を話していたそうです。しかし、幼稚園に入って日本語のみで過ごす日常になり、すっかり英語は忘れてしまったとのこと。そんな菊地さんが学問としての英語の勉強をスタートしたのは、中学生に入ってから。進学した私立の中高一貫校での英語の成績は、平均で10段階の8〜9を維持していました。そして、高1から医学部を目指した本格的な勉強をスタートした菊地さんは、見事医学部に合格を果たします。
「英語学習のコツは、英語に親しみを持つことが一番だと思う」という菊地さん。そんな菊地さんの英語学習方法を聞いてきました。
*このページはインタビュー時の内容を元に記述しています(インタビュー実施:2023年4月6日)
目次
幼少期から中学期までの英語との関わり
「記憶は無いのですが、小さい頃は日本語より英語を話していたらしいです。でも、幼稚園に入って英語は全部忘れました笑」と言う菊地さん。菊地さんはどのように英語と触れ合っていたのでしょうか。
ディズニーアニメで英語を学習
ディズニーチャンネルに入っていて、小さい頃はミッキーマウス等のディズニーアニメを見ていたそうです。吹き替えでは無くて、字幕のアニメです。ずっとそのアニメを見ていた影響で、記憶は無いのですが当時は日本語よりも英語を話していたそうです。
でも、幼稚園に入って日常から英語がほとんど無くなったので、英語はほとんど忘れてしまいました。小学校の授業で英語に触れる機会はありましたが、本格的に勉強を始めたのは中学に入ってからです。
進学したのは私立の中高一貫校
私が通ったのは、AICJという私立の中高一貫校です。地元の鷗州塾という中学受験塾に小5と小6の2年間通って勉強して受かりました。
ちなみに、中学受験をしたきっかけは兄です。兄も中学受験してAICJに通っていたので、私も自然と私立を目指すようになりました。
部活は3年間バドミントンをやってました。もともと運動が得意では無かったけど、道具を使うような競技ならやってみたいと思って、実際に見学して楽しそうだから入りました。なんか、1対1で、ただ羽を打ち合って落とさないようにするのがおもしろいなぁって思いました笑
中学校の成績は、平均で10段階の8以上はとっていました。得意だった科目のベスト3は「国語」「数学」「英語」です。
高校時代にやっていた英語学習法
エスカレーター式で進学した高校でも、中学時代と同じくらいの成績を保持した菊地さん。高1から医学部を意識していたので、部活動はせずに勉学に励みます。そんな菊地さんは、高校時代はどのように家で英語を勉強していたのでしょうか。
平日は多くて3時間、休日は10時間以上の家庭学習
学校以外だと、
「平日だと1〜3時間ぐらい」
「休日だと10時間以上」
これぐらいは勉強していました。
学校は家から遠かったです。電車で片道1時間ぐらいかけて通学していました。無理をして体調を崩しては元も子もないので、平日は無理しないで休日にガッツリ勉強していました。
でも英語に関しては、高3になるまでは定期テスト前を除いて、家でほとんど勉強していなかったです。学校で毎朝英語の小テストがあるので、そのために通学時間を使って勉強をするくらいでした。
小テストに向けた勉強方法
小テストは、高1から高3まで毎日あって、曜日ごとに単語と文法で分かれていました。
単語はシス単から出てました。出題範囲が「◯ページから◯ページ」と決まっていて、そこから10問ランダムで出題されます。単語の日本語の意味を四択から選ぶ問題が5問と、残りは単語を書く問題です。
※画像は妹さんのシスタン
どうやって勉強したかというと、例文の英語を隠して、その例文を丸々言えるかどうかチェックしてました。単語だけではなく、例文を覚えるようにしていました。
一方で文法は、高1〜2年の時はネクステから、高3の時は即ゼミからそのまま問題が出てました。
※画像は妹さんのネクストステージ
文法の勉強でやっていたのは、頭の中でひたすら問題をといて、ミスったところをしっかりと復習することです。
結局、シスタンは3周ぐらい、ネクステも2周くらいは繰り返して勉強できて、この小テストのお陰で単語力と文法力はかなり鍛えられました。
高3からは赤本で徹底対策
高3になってからは、基本的には赤本とかで過去問を解いてました。
第一志望の広島大学は、最近になって英語の問題の出題形式が変わったのですが、その出題形式に慣れるために、まずは優先的にその新しい出題形式の問題を解いてました。
あと意識したのは、出来るだけ最初から最後まで問題を解くことです。私は時間配分が肝だと思っていたので、時間を測って本番と同じように臨むようにしてました。専用の赤本ノートを作って、そこに解いてました。
間違えた問題は、しっかりと自分が納得できるように見直すようにしていました。例えば長文だったら、解答の日本語訳を最初からチェックして、自分の解釈とどのくらいのギャップがあったのか把握するようにして、疑問点は残さないようにしていました。
定期テスト対策は2週間前から
2週間前から本腰を入れはじめて勉強してました。
英語の場合、授業で学んだ文法事項に絡んだ問題が出るような形式だったので、教科書にチェックを入れた部分を見直したり、英文をそのまんま覚えたりしていました。
英検と予備校を最大限活用した大学受験
菊地さんは、高3の最初に英検準1級を取得し、大学入試直前は2つの予備校に同時に通っていたそうです。なぜ英検準1級を取得し、なぜ2つの予備校に同時に通ったのでしょうか。
大学入学共通テストが満点になるから
英検準1級を受けたのは、準1級以上持っていると共通テストの英語が満点になる、広島大学の入試措置があったからです。(注釈:英語外部試験利用入試)「これはアドバンテージになる」と思って、英検準1級を目指しました。何回か受検して、高3の一番最初にやっと合格できました。
英検対策は、市販の単語帳と過去問です。単語帳は「出る準パス」で勉強して、過去問は「英検準1級 過去6回全問題集」で対策しました。
ダブルスクールで多くの問題に触れる
予備校は駿台と河合の直前講習に通いました。共通テスト前とか、二次試験の前とかです。
この2つに通った理由は、広島大学の本番想定テストがあって、その解説をしっかりとしてくれるからです。
この時期になると、赤本の過去問はもうほとんど解いていて、もっと数をこなしたい気持ちがあったので2つの予備校に通いました。
私のとっておき英語学習ノウハウ
英検準1級を引っ提げて、見事広島大学医学部に合格した菊地さん。そんな菊地さんが考える「英語学習の極意」を教えてもらいました。
英語に親しみを持つことが一番大事
英語に親しみを持つことが一番大事だと思っています。私たちの身の回りには、すごい数の英語があります。そんな英語に興味を持ってほしいです。
洋楽が好きな人だったら、自分が好きな洋楽の歌詞を和訳して、その解釈があっているかファンサイトで確認するとすごい勉強になります。あるいは、身の回りのブランド名を見て、その単語の意味を調べてもいいと思います。
例えば、いま思いついたのですが、ビートルズの歌に「All You Need Is Love」というのがあります。この意味や文法構造を調べるだけでも、結構な勉強になります。
あとご存知無いと思うのですが「a crowd of rebellion」というバンドがいまして、これを紐解くと、
・a crowd of の使い方
・rebellion の意味
を身につけることができます。
何でも良いので、身の回りにある英語に親しみを持つと良いと思います。
接頭辞を意識した単語暗記術
実は私、全体的に「覚える」ことが苦手なのですが、英単語の場合、接頭辞を理解して単語を関連付けて覚えるようにしていました。
例えば telescope という単語だと、tele という接頭辞がついています。tele には「遠くの」という意味があって、これと「scope:見る」が一つになって「telescope:望遠鏡」という意味になっています。
tele が付く単語はこれ以外にも
・television
・telepachy
・telephone
こんな単語があって、tele 繋がりで単語の輪をどんどん広げられるようになるし、初めて見る単語でもなんとなく意味を予想することも出来るようになってオススメです。
授業中は先生の話に集中する
基本的に、授業中はノートに取りすぎないようにしていました。ノートに書こうとすると、先生の話に集中できない時があるじゃないですか?それだと、大切な部分を聞き逃す可能性があります。
なので、先生の話を一生懸命聞くことを最優先にして、問題集やノートには、該当箇所をチェックする程度にしていました。
後輩にオススメのツール
そうですね、やっぱり単語帳は「システム英単語」がオススメです。
文法だと「ネクストステージ」ですね。
辞書は電子辞書が便利だと思います。私は Brain を使っています。手軽に運べるし、あの小さい中に複数の辞書が入っていてすごい便利です。
まとめ
医学部合格を目指して、毎日コツコツ勉強を積み重ねてきた菊地さん。英語外部試験利用入試を上手に活用し、見事医学部に合格を果たしました。
そんな菊地さんの学びのノウハウは、多くの人に参考になるのではないでしょうか。気になる人は、菊地さんのマネをしてみてください。