一般動詞過去形(不規則動詞)の解説

1.不規則動詞とは?

1 不規則動詞の定義

>> 一般動詞の過去形「動詞の原形+ ed ( d ) 」で作りましたが、このルールに当てはまらないでまったく違う形になる動詞があります。このような、原型と過去形の形が不規則に変化する動詞を不規則動詞といいます。

例文:

[現在形]
I go to the park.
(私は公園に行きます。)

[過去形]
I went to the park.
(私は公園に行きました。)

なお過去形は、主語の人称に関係ありません。主語が3人称単数でも、過去形に s は不要です。

例文:

[現在形]
He buys a book.
(彼は本を買います。)

[過去形]
He bought a book.
(彼は本を買いました。)

2 不規則動詞の種類

今このページを見ている方は初耳かもしれませんが、動詞には、「原形・過去形・過去分詞」の3つの形があります。その変化の仕方で区別すると、以下の4つに分類されます。

1. A – B – C 型
2. A – B – B 型
3. A – B – A 型
4. A – A – A 型

1. A – B – C 型

原形・過去形・過去分詞が全部違う動詞。

・go – went – gone
・see – saw – seen 等

2. A – B – B 型

過去形と過去分詞が同じ動詞。

・say – said – said
・buy – bought – bought 等

3. A – B – A 型

原形と過去分詞が同じ動詞。

・come – came – come
・run – ran – run 等

4. A – A – A 型

原形・過去形・過去分詞が全部同じ動詞。

・cut – cut – cut
・read – read – read ※発音は異なる 等

この4つの型を暗記することも大切ですが、何よりも動詞を1つずつ確実に暗記するほうが大切です。

2.不規則動詞の英作文

1 肯定文

主語+述語(一般動詞過去形)+〜.

英作文の方法は、他の肯定文と同じです。一般動詞を過去形にすればOKです。
重要なことは、不規則動詞の過去形を覚えているかどうかです。

例文: 彼女は今朝朝食を作った。

⇒ まずは単語に
彼女は   今朝     朝食を  作った。
( She )( this morning)( breakfast )( made ).

⇒ これを 主語+述語+〜. に並べると、
She made breakfast this morning.(完成)
( She cooked 〜 . も可)

不規則動詞の変化を覚えているかどうかがポイントです。では他の不規則動詞の例文をいくつか紹介します。

例文:

[現在形]
I take a present.
(私はプレゼントを受け取ります。)
[過去形]
I took a present.
(私はプレゼントを受け取りました。)

[現在形]
He eats lunch.
(彼は昼食を食べます。)
[過去形]
He ate lunch.
(彼は昼食を食べました。)

[現在形]
Mr. Suzuki teaches English.
(鈴木さんは英語を教えています。)
[過去形]
Mr. Suzuki taught English.
(鈴木さんは英語を教えていました。)

では、次は否定文を見ていきましょう。

2 否定文

主語+ did not ( didn’t )+述語(動詞の原形)+〜.

否定文は「〜でない」を表し、not が「〜でない」の意味です。
また「did not」を「didn’t」に短縮してもかまいません。

注意すべき点は、「did not」の直後の動詞を原形にすることです。

例文: 彼女は英語を話しませんでした。

⇒ まずは単語に
彼女は 英語を    話し ませんでした。
( She ) ( English ) ( speak ) ( did not ).

⇒ これを 主語+ did not +述語+〜. に並べると、
She did not speak English.(完成)
( = She didn’t speak English. )

これで完成です。動詞を原形にすることを忘れないで下さい。

では例文です。

例文:

[肯定文]
I went to the station.
(私は駅に行きました。)
[否定文]
I did not go to the station.
(私は駅に行っていません。)

[肯定文]
They won the game.
(彼らは試合に勝ちました。)
[否定文]
They did not win the game.
(彼らは試合に勝ちませんでした。)

be動詞と一般動詞の否定文の違いを意識して学んで行きましょう。

3 疑問文

Did+主語+述語(動詞の原形)+〜?

疑問文は、「〜しましたか。」を表す文です。
Didを文頭に持っていくだけで疑問文が完成します。
ピリオドを?にすることや動詞を原形にすることを忘れないで下さいね。

では、疑問文とその答え方の例文です。

例文: She came to the party.
(彼女はパーティーに来ました。)

疑問文:
Did she come to the party?
(彼女はパーティーに来ましたか。)

このように、Didを文頭に置くだけで疑問文ができました。次は答え方です。

「はい」の場合

Yes, +主語+did.

「いいえ」の場合

No, +主語+did not ( didn’t ).

すぐ上の疑問文に答えてみます。

Yes, she did.
(はい、来ました。)

No, she did not (didn’t).
(いいえ、来ていません。)

このように英作文の基本は、>> 規則動詞 と不規則動詞は同じです。不規則動詞のポイントは覚えることです。しっかりと暗記して下さい。