比較級の解説

1.比較級の英作文

A+動詞+比較級+than+B

基本となるのはこの形で、意味は「BよりAのほうが〜」です。なお、比較級の作り方は >> 比較 をご覧下さい。

1 比較級の肯定文

比較級は、2つの物や人を比べるときに使います。

例文:

I am younger than you.
(私はあなたよりも若いです。)

He likes math better than English.
(彼は英語よりも数学のほうが好きです。)

Sleeping is more important than taking medicine.
(睡眠をとることは薬を飲むことよりも重要です。)

どうですか、すごく便利な表現です。

そして、1つ目の例文のように than の直後に代名詞がくるときは、その代名詞は主格でも目的格でもどちらでも構いません。ただ、意味が異なる場合があるので注意して下さい。次の例文をご覧下さい。

[主格]
I like him better than ( I like ) her.
(私は彼女よりも彼のほうが好きです。)

[目的格]
I like him better than she ( likes him ).
(私は彼女が彼を想うよりももっと想っています。)

このように、わかりきった語は比較級では省略される場合が多いです。代名詞は主格でも目的格でもどちらでも構いませんが、省略されている語を考えて使い分けて下さい。

2 比較級の否定文と疑問文

動詞に合わせて、not や do など通常のルールに沿った英作でOKです。

○ >> be動詞 の場合

[肯定文]
She is taller than he.
(彼女は彼よりも背が高いです。)

[否定文]
She isn’t taller than he.
(彼女は彼よりも背が高くないです。)

[疑問文]
Is she taller than he?
(彼女は彼よりも背が高いですか。)

○ >> 一般動詞 の場合

[肯定文]
You want books better than CDs.
(あなたはCDよりも本の方が欲しいです。)

[否定文]
You don’t want books better than CDs.
(あなたはCDよりも本の方が欲しくないです。)

[疑問文]
Do you want books better than CDs?
(あなたはCDよりも本の方が欲しいですか。)

余談ですが、CDってもうあまり買わなくなりましたね。。時代ですね。

3 疑問詞を含む比較級の疑問文

○ Which is+比較級, A or B?

意味:「AとBはどちらのほうが〜ですか」

例文:
Which is higher, that building or that mountain?
(あのビルとあの山はどちらのほうが高いですか。)

[答え]
That mountain is ( taller than that building ).
(あの山のほうです。)

答えの ( taller than that building ) は省略可です。

○ Which+一般動詞の疑問文+比較級, A or B?

意味:「…はAとBのどちらのほうが〜ですか」

例文:
Which do you want better, money or honor?
(あなたはお金と名誉のどちらのほうが欲しいですか。)

[答え]
I want honor better ( than money ).
(私は名誉のほうが欲しいです。)

答えの ( than money ) は省略可です。

○ Which+名詞+一般動詞の疑問文+比較級, A or B?

意味:「…はAとBのどちらの‥のほうが〜ですか」

例文:
Which season do you like better, summer or winter?
(あなたは夏と冬のどちらの季節のほうが好きですか。)

[答え]
I like summer better ( than winter ).
(私は夏の方が好きです。)

答えの ( than winter ) は省略可です。

また、この Which+名詞 のパターンは、What+名詞 でもOKです。

○ Who is+比較級, A or B?

意味:「AとBはどちらのほうが〜ですか」

例文:
Who is taller, Mike or Tom?
(マイクとトムはどちらのほうが背が高いですか。)

[答え]
Mike is ( taller than Tom).
(マイクのほうです。)

答えの ( taller than Tom ) は省略可です。

○ Who+一般動詞の疑問文+比較級, A or B?

意味:「…はAとBのどちらのほうが〜ですか」

例文:
Who do you think taller, Mike or Tom?
(あなたはマイクとトムのどちらのほうが背が高いと思いますか。)

[答え]
I think Tom is ( taller than Mike ).
(私はトムのほうだと思います。)

答えの ( taller than Mike ) は省略可です。

○ Who+一般動詞+比較級, A or B?

意味:「AとBはどちらのほうが〜ですか」

例文:
Who studies harder, Mike or Tom?
(マイクとトムはどちらのほうが一生懸命勉強しますか。)

[答え]
Tom does ( harder than Mike ).
(トムのほうが勉強します。)

答えの ( harder than Mike ) は省略可です。

また、Tom does. の does は、直前にでてきた study の代わり(代動詞)です。直前の名詞は one で表したように、動詞では do を使います。この場合は、主語が3人称なので es がついています。「Tom studies. 」にならないように注意して下さい。

2.比較級を強める語

比較級を強める語が3つあります。それぞれ、比較級の直前に置きます。どれを使っても問題ありません。

比較級を強める語
・much
・far
・still

1 much

例文:
I am much taller than he.
(私は彼よりもずっと背が高いです。)

2 far

例文:
He likes apples far better than bananas.
(彼はバナナよりもリンゴのほうがずっと好きです。)

3 still

例文:
He likes men still better than women.
(彼は女性よりも男性のほうがずっと好きです。)

なかなか多趣味な彼ですね。