1.予定していること
中学校で未来形を「will = be going to」と習います。では、この両者に違いはあるのでしょうか。
実は、be going to を使う未来形は予定していることを表す場合に使われます。
例文1
I’m going to go to America.
(私はアメリカに行く予定です。)
be going to は「予定していること」を表すので、「私」が「渡米」を予定していることを意味します。
しかし、これだけではわかりにくいと思いますので、will を使った文と比較してみます。
例文2
I’ll go to America.
(私はアメリカに行く予定です。)
will を使った文です。「will = be going to」なので、文法的には間違いはありません。
しかし、>> will のページ で考察している通り、will は「今思いついたこと」を表します。
従って、例文1と2には微妙な意味の違いがあります。
I’ll go to America.
(私はアメリカに行く予定です。)
※いま行くことを思いついた
I’m going to go to America.
(私はアメリカに行く予定です。)
※すでに行く予定をしている
このように、be going to は「すでに予定していること」を表す場合につかいます。完全に「will = be going to」であるわけではありません。
2.現状から判断して予測できること
例文1
不景気で職を失い、預金も底をついた時の台詞。
We’re going to lose my house.
(家を失ってしまうのね。)
「無職」+「貯金ゼロ」という現状から考えて、家を失ってしまうことは十分に考えられます。
これを will で表してみます。
例文2
We’ll lose my house.
(家を失ってしまう。)
これはどんどん生活が苦しくなっていく過程で「今になって家を失ってしまうことを思いついた」を意味します。気づくのが少し遅いです。
3.まだやり遂げていないこと
過去形で使うと、「やろうと思っていたが、まだやっていないこと」を意味します。
例文
I was going to buy a new book.
(新しい本を買う予定だった。)
これは、実際にはまだ買っていないことを意味します。
参考・引用・転載書籍
このページの作成にあたり、「ここがおかしい日本人の英文法」1999
著者 T.D. ミントン
訳者 安武内ひろし
発行者 荒木邦起
印刷所 研究社印刷株式会社
から引用・転載させて頂きました。
この本をamazonで購入する