第5文型の解説

1.第5文型とは

第5文型は、「S+V+O+C」(主語+動詞+目的語+補語)の形をした文のことです。第4文型の直接目的語(O)が補語(C)に変わった文型で、O=Cの形になるのが特徴です。

第4文型と混乱する人がたまにいますが、第4文型はS+V+O+Oの文でO≠Oであったのに対し、第5文型はS+V+O+Cの文でO=Cです。

ちなみに、Let’s 〜. や There is 〜. の文も第5文型です。では、実際に第5文型の文を紹介していきます。

例文:

We call him Matcho.

(私たちは彼をマッチョと呼びます。)

どれだけ筋肉質なんでしょうか。ちなみに、 Matcho は英語ではありません。この場合は、彼のあだ名が Matcho です。ということは、

彼 ( him ) =マッチョ ( Matcho )

⇒  We call him Matcho.

ということになります。従って、O=C が成り立ちますので、これは第5文型という事がわかります。

では、次の例文です。

例文:

I named my dog Terminator.

(私はペットの犬にターミネーターと名づけました。)

⇒  I named my dog Terminator.

この最強の犬の文は、「ペットの犬 ( my dog )」 = 「ターミネーター ( Terminator )」ですので、O=Cが成り立ちます。よって、この文は第5文型です。

2.第5文型で使われる動詞

第5文型で使われる動詞はある程度パターンが決まっています。では、紹介したいと思います。

1 人(生き物)に何かをする動詞

上に出ている例文の call (呼ぶ)、name (名づける)もここに属します。他には、 elect(選ぶ)などがあります。

例文:

They elected him chairperson.

(彼らは彼を議長に選びました。)

彼( him )=議長( chairperson )ですので、第5文型です。

2 頭のなかで思う動詞

ここでよく使う動詞は、 think(思う) find(わかる) believe(信じる)等です。

例文:

He thinks himself handsome.

(彼は自分がハンサムだと思っています。)

たまにいますね、こういう方。

この場合、自分 ( himself ) =ハンサム ( handsome )となり、O=C で第5文型です。

では、find と believe でも例文を挙げますので、参考にして下さい。

例文:

I found it true.

O(それ)=C(真実)

(私はそれが真実だとわかりました。)

I believe her honest.

O(彼女)=C(正直)

(私は彼女は正直だろうと信じています。)

3 状態を変えたり維持したりする動詞

ここでよく使う動詞は、 make(〜にする) keep(〜にしておく) leave(〜にしておく)等です。

例文:

The news made me happy.

(私はその知らせを聞いて喜びました。)

よくある例文です。この場合、私 ( me ) =喜び ( happy )となり、O=Cで第5文型です。直訳すると、「その知らせが私を喜ばせました。」となりますが、自然な日本語にしたほうがいいです。

では、残りの動詞の例文です。

例文:

Please keep the electric fan running.

O(扇風機)=C(ついたまま)

(扇風機をついたままにして下さい。)

Don’t leave the light on.

O(電気)=C(ついたまま)

(電気をついたままにしてはいけません。)