比較の解説

1.比較とは

比較の文は、読んで字のごとく何かを比べる表現です。2つを比べる比較級3つ以上を比べる最上級があります。

2.比較級・最上級の作り方

過去形を作るには動詞を変化させましたが、比較級・最上級を作るには、形容詞・副詞を変化させます。その変化の仕方は、

比較級を作るには…原級+er

最上級を作るには…原級+est

これが基本です。そして、その変化の仕方は、過去形の一般動詞と同じようにいくつかに種類分けできます。以下の変化を覚えて下さい。

1 規則変化

1 たいていの語

原級に er や est をつけます。

  • tall – taller – tallest
  • old – older – oldest 等

2 e で終わる動詞

原級に r や st をつけます。

  • wise – wiser – wisest
  • nice – nicer – nicest 等

3 <子音字+y>で終わる動詞

語尾の y を i に変えて er や est をつけます。

  • happy – happier – happiest 等

4 <短母音+子音字>で終わる動詞

語尾の子音字を重ねて er や est をつけます。

  • hot – hotter – hottest
  • big – bigger – biggest 等

これらの変化は、一般動詞の規則変化と同じルールです。ちなみに、

  • 母音→ a, i, u, e, o
  • 短母音→アクセントのある a, i, u, e, o
  • 子音字→母音以外

のことです。

2 more, most をつけるもの

音節が2つの語の一部と、音節が3つ以上の語はこれに当てはまります。また、形容詞+ly の形になっている副詞もそうです。例えば次のような単語です。

famous – more famous – most famous

(有名な)

important – more important – most important

(重要な)

slowly – more slowly – most slowly

(ゆっくりと)

音節とは、音のまとまりのことです。辞書では、音節を – で音節に区切っているので確認するとすぐにわかります。例えば、difficult を辞書で調べると dif-fi-cult と表記されているはずです。従って、difficult は3音節の単語ということがわかります。

ただ、最初のうちは「長い単語は more, most 」でいいと思います。

3 不規則変化

不規則変化をする単語は、暗記以外に対策がありません。以下が例です。

  • good – better – best (よい)
  • well – better – best (よい)
  • many – more – most (多数の)
  • much – more – most (多量の)
  • bad – worse – worst (悪い)
  • little – less – least (少し)

よく雑誌などで、「〜ベスト10」 や 「〜ワースト3」などの特集記事を見かけます。あの“ベスト”や“ワースト”はそれぞれ最上級の形です。

一般動詞の不規則変化と比べて、数はそれほど多くありません。一気に覚えて下さい。

4 2通りの変化をするもの

意味によって、2つの変化を持つ単語です。暗記して、使い分けられるようにして下さい。

late

late – later – latest (おそい) ※時間

late – latter – last (おそい) ※順番

old

old – older – oldest (年をとった) ※年齢

old – elder – eldest (年をとった) ※年の順

far

far – farther – farthest (遠い) ※距離

far – further – furthest (さらに) ※程度

数は多くないです。しっかりと覚えて下さい。