副詞の解説

1.副詞の用法

副詞とは動詞・形容詞・副詞を修飾する語のことです。「修飾する」がピンときにくい人は、「修飾する=説明する/補足する」でイメージするとわかりやすいかもしれません。

この副詞には大きく分けて三つの用法があります。

・動詞を修飾
・形容詞を修飾
・副詞を修飾

1 動詞を修飾する場合

動詞+(目的語)+副詞

例文:

He plays tennis well.

(彼はテニスを 上手に します。)

この例文では、ただ単に「テニスをする」のではなく、「上手にする」と熟練度を詳しく説明しているので、動詞を修飾していることになります。

もう1つ例文です。

例文:

We study English every day at school.

(私たちは 毎日 学校で英語を 勉強します。)

この例文では、ただ単に「勉強する」のではなく、「どのくらい」勉強するのかを説明しているので、動詞を修飾していることがわかります。

2 形容詞を修飾する場合

副詞+形容詞

例文:

This park is very beautiful.

(この公園は とても 美しい。)

この例文では、ただ単に「美しい」のではなく、「とても」をつけて「どのくらい」美しいのかを説明しています。

3 副詞を修飾する場合

副詞+副詞

例文:

They practice baseball very hard.

(彼らは とても 熱心に 野球を練習します。)

この例文では、ただ単に「熱心に」のではなく、「とても」をつけて「どのくらい」熱心なのかを説明しています。

またこの例文は、very hard が practice を修飾する、動詞を修飾するパターンでもあります。

2.頻度を表す副詞

次に紹介する「頻度の副詞」は、一般動詞の直前、be動詞の直後に置いて下さい。

1 always (いつも)

例文:

[be動詞]
I am always hungry.
(私はいつもお腹が減っています。)

[一般動詞]
He always gets a perfect score.
(彼はいつも満点をとります。)

2 often (よく、しばしば)

例文:

[be動詞]
You are often late for school.
(あなたはよく学校に遅刻します。)

[一般動詞]
We often go shopping.
(私たちはよく買い物に行きます。)

3 usually (たいてい)

例文:

[be動詞]
I am usually at home.
(私はたいてい家にいます。)

[一般動詞]
He usually gets up at seven.
(彼はたいてい七時に起きます。)

4 sometimes (ときどき)

例文:

[be動詞]
Mike is sometimes late for school.
(マイクはときどき学校に遅刻します。)

[一般動詞]
You sometimes eat natto.
(あなたはときどき納豆を食べます。)

3.too の注意すべき用法

too には、以下の二つの意味があるので注意して下さい。

「〜すぎる」
「〜もまた」

1 〜すぎる

例文:

He got up too late.
(彼が起きるのは遅すぎました。)

It is too cold to swim.
(泳ぐには寒すぎました。)

2 〜もまた

例文:

I can play the piano, too.
(私もまたピアノを弾くことができます。)

too の直前のコンマは、意味上の混乱がなければ省略することがあります。

そして、「〜もまた」の意味で使う too は、 also の文に書き換えることができます

I can play the piano, too.
= I can also play the piano.

「副詞って何だろう?」という方へ

よく受ける質問に「副詞って何ですか?」があります。「動詞や形容詞を修飾する言葉だよ。」と説明すると、「じゃあ、形容詞って何?」と返ってきます。

気持ちはすっごいわかります!私も昔はそうでした。個人的に、そういう方は国語も勉強すると、曖昧さやぼんやりした感覚がクリアになるのではと思います。

中学の国語で日本語の文法を学ぶと思いますが、日本語の文法が理解できたとたんに「英文法が飛躍的にわかってきた」という方を多くみてきました。

「品詞があいまいだ」という方は、英文法だけでなく国語も重点的に学習してみてはいかがでしょうか。