1.疑問詞+不定詞
この形はよくでるので、しっかり覚えて下さい。主な形は、これら4つです。
・what to 〜 = 何を〜べきか
・where to 〜 = どこで〜か
・when to 〜 = いつ〜か
・how to 〜 = 〜の仕方
これらの不定詞が動詞の目的語になります。
例文:
I don’t know what to say.
(私は何を言うべきかわかりません。)
He didn’t remember where to get off a train.
(彼はどこで電車を降りるか覚えていませんでした。)
She taught me when to start the party.
(彼女はいつパーティーが始まるのか教えてくれました。)
They learned how to use this computer.
(彼らはこのコンピューターの使い方を学びました。)
2.形式主語 It
○ It+be動詞+形容詞+不定詞
>> 名詞的用法 で解説している通り、
My hobby is to collect stamps.
= To collect stamps is my hobby.
このように、>> 第2文型 は主語と目的語を入れ替えることができます。
では、次のような場合はどうでしょうか。
例文:
To solve this equation is easy.
S V C
(この方程式を解くことは簡単です。)
この文のSとCを入れ替えてみると、
Easy is to solve this equation.
C V C
(簡単はこの方程式を解くことです。)
「…なんじゃこれ。」となってしまいます。それもそのはず、形容詞は主語にはなれないからです。
こういう場合に、形式主語 it の出番です。it を主語にして文を作ります。
作り方は、主語を It にして、不定詞の主語の部分を文末に持っていきます。
To solve this equation is easy.
It is easy to solve this equation
これで完成です。次は「人」がでるパターンです。
○ It+be動詞+形容詞+for 人+不定詞
上のパターンと似ています。上の例文を少し変えてやってみます。
例文:
To solve this equation is easy for him.
(彼にとってこの方程式を解くことは簡単です。)
「〜にとって」を表す場合は、「〜 for 」を使い、形容詞の直後に置きます。
作り方は、for があろうがなかろうが同じです。主語を It にして、不定詞の主語の部分を文末に持っていきます。
To solve this equation is easy for him.
It is easy for him to solve this equation.
非常によく出題されるパターンなので、必ず書き換えができるようにして下さい。
○ 主語+find it+形容詞+不定詞(〜がわかる)
形式主語 it を使った、この形も覚えて下さい。find には「見つける」の意味以外に、「わかる」の意味があります。
例文:
You will find the book interesting.
S V O C
(君はその本がおもしろいとわかるでしょう。)
この文は、O=C になっているので、S+V+O+Cの >> 第5文型 です。この文を形式主語 it を使った文にしてみます。
このパターンで難しいのは、不定詞の動詞を補うことです。それぞれの文に合った動詞を補わなければなりません。この例文では、 the book とあるので、read を補います。
You will find the book interesting.
→ You will find it interesting to read the book.
このようにすることができます。
3.It is+形容詞+of+人+不定詞
この形は、人の性質を表現する時につかうものです。例えばここで使う形容詞は、
・kind(親切な)
・clever(賢い)
・rude(失礼な)
など、どのような人なのかを表す語です。次の文を見て下さい。
例文:
You are very kind to help me.
(私を手伝ってくれてどうもありがとう。)
この文を形式主語 It で表す場合は、「It is+形容詞+of+人+不定詞」の形に当てはめて、
→ It is very kind of you to help me.
これで完成です。
ちなみにこの形の問題では、カッコの穴埋めで of を問うものが多いです。
では、他の例文を挙げておきますので参考にして下さい。
例文:
He was very clever to get 100.
→ It was very clever of him to get 100.
(100点をとるなんて彼はとても賢かった。)
You are rude not to say good-bye to your friends.
→ It is rude of you not to say good-bye to your friends.
(友達に挨拶をしないなんて君は失礼だ。)
4.be動詞+不定詞
be動詞+不定詞で、「予定・義務・可能」を表すことができます。
○ 予定
例文:
We are to hold a meeting.
(私たちは会議をする予定です。)
○ 義務
例文:
You are to come by next Monday.
(次の月曜日までに来ることになっています。)
○ 可能
可能を表す場合は、受動態を伴って否定文での使用が多いです。
例文:
This problem was not to be solved.
(この問題は解かれませんでした。)
この「be動詞+不定詞」の形はすごく便利なので必ず暗記して下さい。
5.S+V+O(人)+不定詞
>> 第3文型 の文でOに不定詞が使われますが、
例文:
I want to buy this bike.
S V O
(私はこの自転車が欲しいです。)
このOが人になり、その後に不定詞がくるパターンを紹介します。
例えば次の文を見て下さい。
例文:
I want you to buy this bike.
S V O(人) 不定詞
(私はあなたにこの自転車を買って欲しい。)
ここでは want を使いましたが、want 以外で使われる動詞はほとんど決まっています。
○ ask (頼む)
例文:
I asked him to come with me.
(私は彼に一緒に来てくれるように頼みました。)
○ tell (言う)
tell は軽い命令の意味になります。
例文:
She told me not to read her diary.
(彼女は私に日記を見るなと言いました。)
○ allow (許す)
例文:
My father allowed me to go shopping.
(お父さんは私が買い物に行くのを許してくれました。)
○ advise (助言する)
例文:
The coach advised them to do their best.
(コーチは彼らに全力を尽くすように助言しました。)
○ force (強いる)
例文:
A weather warning forced us not to go out.
(警報で外出できませんでした。)
6.too 〜 to … と 〜 enough to …
○ too 〜 to …
意味:「とても〜なので…できない」
例文:
You are too shy to make a speech.
(あなたはとても恥ずかしがりなのでスピーチができません。)
この構文では、書き換え問題がよく出題されます。
so 〜 that+主語+cannot+…
「too 〜 to …」の文は「so 〜 that+主語+cannot+…」の文に書き換えることができます。上の例文を書き換えると、
You are too shy to make a speech.
= You are so shy that you cannot make a speech.
このようになります。もう1つ例文を挙げます。
例文:
This question is too difficult for me to solve.
= This question is so difficult that I cannot solve it.
(この問題は難しすぎて私には解けません。)
書き換えた文の最後に it がついていることに注目です。that 以下で文が構成されますので、solve の目的語 it (=this question )が必要です。
○ 〜 enough to …
意味:「…するのに十分〜だ」
例文:
You are old enough to get your driver’s license.
(あなたは運転免許をとるのに十分な歳です。)
この文も上の「too 〜 to …」と同様に書き換えがあります。ただし、enough の文は can を使います。
so 〜 that+主語+can+…
「〜 enough to …」の文は「so 〜 that+主語+can+…」の文に書き換えることができます。上の例文を書き換えると、
You are old enough to get your driver’s license.
= You are so old that you can get your driver’s license.
このようになります。また、この書き換えは that 節を使うので、必要な場合は it を付け加えて下さい。
例文:
A fence was low enough for him to jump over.
= A fence was so low that he could jump over it.
(フェンスは低かったので彼は飛び越えられました。)
so 〜 as to …
「〜 enough to …」の文は「so 〜 as to …」の文に書き換えることもできます。上の例文を書き換えると、
例文:
You are old enough to get your driver’s license.
= You are so old as to get your driver’s license.
(あなたは運転免許をとるのに十分な歳です。)
このように、3つの表現が可能であることを覚えて下さい。
では、上の書き換えで紹介した例文を再度まとめて、新しい例文も紹介しておきます。
例文:
「あなたは運転免許をとるのに十分な歳です。」
[〜 enough to …]
You are old enough to get your driver’s license.
[so 〜 that+主語+can+…]
You are so old that you can get your driver’s license.
[so 〜 as to …]
You are so old as to get your driver’s license.
例文:
「彼女はとても親切なので私を駅まで案内してくれました。」
[〜 enough to …]
She was kind enough to show me to the station.
[so 〜 that+主語+can+…]
She was so kind that she could show me to the station.
[so 〜 as to …]
She was so kind as to show me to the station.