過去進行形の解説

1.過去進行形の用法

1 意味

現在進行形は<be動詞+〜ing >の形でしたが、過去進行形では<be動詞過去+〜ing >の形になります。意味は「(そのとき)〜していた」です。
「現在進行形を過去形にする」のイメージで考えると気が楽かなぁと思います。なので、まずは >> 現在進行形 を理解してから過去進行形に進むステップが望ましいと思います。

例文:

[現在進行形]
He is playing baseball.
(彼はテニスをしています。)

[過去進行形]
He was playing baseball.
(彼はテニスをしていました。)

2 now を then に

現在進行形の文中にある now (今)は、過去進行形では then (そのとき)に変化します。 または then のかわりに「at that time」としても同じ意味です。

例文:

[現在進行形]
I am doing my homework now.
(私は今宿題をしています。)

[過去進行形]
I was doing my homework then.
(私はそのとき宿題をしていました。)

2.過去進行形の英作文

1 肯定文

主語+be動詞過去形+〜ing +〜.

>> 現在進行形 のbe動詞を過去形にするだけです。

例文:

I am watching TV.
(私はテレビをみています。)

この現在進行形の文を、過去進行形にします。be動詞を過去形にするだけなので、

⇒ be動詞を過去形に
I was watching TV.(完成)
(私はテレビをみていました。)

どうでしょうか?思ったよりシンプルではなかったですか?では、過去進行形をどのような時に使えばいいのかを感覚的に理解するために、>> 一般動詞の過去形 と過去進行形を例文比較していきましょう。

例文:

[過去形]
I played tennis.
(私はテニスをしました。)
[過去進行形]
I was playing tennis.
(私はテニスをしていました。)

[過去形]
You studied English.
(あなたは英語を勉強しました。)
[過去進行形]
You were studying English.
(あなたは英語を勉強していました。)

[過去形]
He did his homework.
(彼は彼の宿題をしました。)
[過去進行形]
He was doing his homework.
(彼は彼の宿題をしていました。)

2 否定文

主語+be動詞過去形+ not +〜ing +〜.

進行形は >> be動詞の文 なので、否定文はbe動詞の直後に not をつけます。

例文: 彼女は英語を勉強していなかった。

⇒ まずは単語に
彼女は  英語を   勉強し  ていなかった。
( She ) ( English ) ( studying ) ( was not ).

⇒ 主語+be動詞過去形+ not +〜ing +〜. に並べると、
She was not studying English.(完成)
( = She wasn’t study English. )

>> 現在進行形 と同様に、be動詞の文を理解していれば理解しやすいと思います。

例文:

[肯定文]
I was playing baseball.
(私は野球をしていた。)
[否定文]
I was not playing baseball.
(私は野球をしていなかった。)

[肯定文]
You were reading a book then.
(あなたはそのとき本を読んでいた。)
[否定文]
You weren’t reading a book then.
(あなたはそのとき本を読んでいなかった。)

3 疑問文

be動詞過去形+主語+〜ing +〜?

疑問文の作り方も、>> be動詞の文 と同じです。be動詞を文頭に持っていきます

例文:

[肯定文]
You were walking in the park.
(あなたは公園で散歩をしていた。)

[疑問文]
Were you walking in the park?
(あなたは公園を散歩していたか。)

「はい」の場合

Yes, +主語+be動詞.

「いいえ」の場合

No, +主語+be動詞+ not.

答え方も >> be動詞の文 と同じです。すぐ上の疑問文に答えてみます。

Yes, I was.
(はい、していました。)

No, I was not.
(いいえ、していませんでした。)

疑問文も否定文も、be動詞の文を理解していれば容易に理解できると思います。なかなか理解できない方は、もう一度 >> be動詞 を復習してみてはいかがでしょうか。

3.疑問詞を含む文

1 What +be動詞+主語+〜ing +〜?

意味: 「…は何を〜していましたか」

疑問詞+be動詞の疑問文で出来上がります。では、英作してみます。

例文: あなたは何を勉強していましたか。

疑問詞は?

“何を”があるので what が文頭

疑問詞…what

疑問文は?

残りの文「あなたは勉強していましたか。」を英作文する

疑問文…Were you studying?

疑問詞+疑問文で完成

上の疑問詞と疑問文をひっつけて完成です。

What were you studying?

これでOKです。進行形で聞かれていますので、答えも進行形です。

[答え]

I was studying English.
(私は英語を勉強していました。)

2 What +be動詞+主語+ doing?

意味: 「…は何をしていますか」

これは理解と言うより文を暗記してしまったほうが手っ取り早いです。

例文: あなたは何をしていましたか。
⇒ What were you doing?
必ず暗記して下さい。

進行形で聞かれていますので、答えも進行形です。

[答え]
I was reading a book then.
(私はそのとき本を読んでいました。)

3 Who + was +〜ing +〜?

意味: 「誰が〜していましたか。」

疑問詞+be動詞の疑問文で出来上がります。では、英作してみます。

例文: 誰がピアノを弾いていましたか。

疑問詞は?

“誰が”があるので who が文頭

疑問詞…who

疑問文は?

残りの文「ピアノを弾いていましたか。」を英作文する

疑問文…Was playing the piano?

疑問詞+疑問文で完成

上の疑問詞と疑問文をひっつけて完成です。

Who was playing the piano?

これでOKです。進行形で聞かれていますので、答えも進行形です。

[答え]
John was ( playing the piano) .
(ジョンがピアノを弾いていました。)

この場合、ジョンがピアノを弾いていたことは分かりきっていますので、カッコの中は省略しても構いません。

4 Where +be動詞+主語+〜ing +〜?

意味: 「どこへ〜していましたか。」

疑問詞+be動詞の疑問文で出来上がります。では、英作してみます。

例文: ユミはどこへ行っていましたか。

疑問詞は?

“どこへ”があるので where が文頭

疑問詞…where

疑問文は?

残りの文「ユミは行っていましたか。」を英作文する

疑問文…Was Yumi going?

疑問詞+疑問文で完成

上の疑問詞と疑問文をひっつけて完成です。

Where was Yumi going?

これでOKです。進行形で聞かれていますので、答えも進行形です。

[答え]
She was going to Mako’s house.
(彼女はマコの家に行っていました。)

どうでしょうか?イメージがつきにくいと思った方は、>> be動詞の現在形 から総復習すると力がつくと思います。諦めずに根気よく学習して下さい。