接続詞(that節)の解説

ここでは that 節間接疑問文を紹介します。基本的に中学で習うものですが、一部高校の内容も含まれています。

1.that 節とは?

that は「主語+動詞」の節をくっつける働きをするものです。そして、that 以下は「〜すること」を意味する、名詞と同じ働きをする節になります

例文:

I know that you will change your school.

S  V        O(名詞節)

(私は君が引っ越すことを知っている。)

2.that 節の用法

that 節は名詞節を作るので名詞と同じ働きをします。だから、「主語・補語・目的語」になることができます

1 主語になるパターン

○ It is … that 〜.

意味: 「〜ことは…だ」

that 節をそのまま主語にしても構いませんが、主語になる場合は形式主語の it を用いるのが一般的です

例文:

[形式主語 It]

It is certain that you are very hungry.

形式主語        真主語

(君が腹を空かしているのは当然だ。)

※こちらのほうが一般的です

[that 節をそのまま主語]

That you are very hungry is certain.

        S        V   C

(君が腹を空かしているのは当然だ。)

※形式主語 It を使うほうが一般的です

このように、形式主語 It を使っても使わなくても英作はできますが、It を使ったほうが一般的です。では、もう1つ例文を紹介します。

例文:

It is true that I won the game.

(私が試合に勝ったことは本当だ。)

この例文では true、そして上の例文では certain が出てきていますが、この「It is … that 〜.」の…部分に使われる単語はある程度決まっています。その中でもよく使うものを紹介します。

  • interesting (おもしろい)
  • surprising (驚き)
  • sad (悲しい)
  • unbelievable (信じられない)
  • a pity (残念なこと)
  • strange (変な)
  • a lie (うそ)
  • natural (当然) 等

これらがよく使われます。

2 補語になるパターン

○ … is that 〜.

意味: 「…は〜ことだ」

例文:

The problem is that it rains heavily.

   S     V      C

(問題はひどく雨が降っていることだ。)

The question is that he wasn’t there.

   S     V       C

(問題はそこに彼がいなかったことだ。)

ここで使っている problem, question 以外では、fact(真実は)がよく使われます。

3 目的語になるパターン

目的語になる場合は、通常2通りのパターンがあります。そして、目的語を作る that は省略できます

○ 主語+動詞+that 〜.

意味: 「…が〜ことを‥」

例文:

I believe that you can come.

S  V        O

(私は君が来られることを信じています。)

この例文では believe を使っていますが、ここで使われる動詞はある程度決まっています。その中でも良く使うものを紹介します。

  • think (思う)
  • know (知っている)
  • hear (聞く)
  • hope (望む)
  • expect (期待する) 等

これらがよく使われます。

○ 主語+be+形容詞+that 〜.

意味: 「…が〜ことを‥」

例文:

I am sorry that I lost your game.

(あなたのゲームをなくしてごめんなさい。)

この例文では sorry を使っていますが、ここで使われる形容詞はある程度決まっています。その中でも良く使うものを紹介します。

  • afraid (心配している)
  • sure (確信している)
  • happy (嬉しい)
  • glad (喜んでいる) 等

これらがよく使われます。

3.間接疑問文とは?

疑問詞から始まる名詞節を間接疑問文といいます。1と2で that 節を解説していますが、その that が疑問詞に変わった形だと思って下さい。

例文:

I don’t know when he comes.

S   V   間接疑問文(名詞節)

(私は彼がいつ来るのか知りません。)

4.間接疑問文の用法

基本的に that 節と同じで名詞節を作り、「主語・補語・目的語」になることができます。また、「主語・補語・目的語」のいずれの場合も「疑問詞+主語+動詞」の語順になります

1 主語になるパターン

○ It is … + 間接疑問文.

間接疑問文の作る節をそのまま主語にしても構いませんが、主語になる場合は形式主語の it を用いるのが一般的です

例文:

[形式主語 It]

It is clear who broke this window.

形式主語      真主語

(誰がこの窓を割ったかは明らかだ。)

※こちらのほうが一般的です

[間接疑問文をそのまま主語]

Who broke this window is clear.

       S        V  C

(誰がこの窓を割ったかは明らかだ。)

※形式主語 It を使うほうが一般的です

このように、形式主語 It を使っても使わなくても英作はできますが、It を使ったほうが一般的です。

例文:

It is unclear who comes.

(誰が来るのか不明です。)

2 補語になるパターン

○ … is + 間接疑問文.

例文:

The problem is where he lives.

   S     V     C

(問題は彼がどこに住んでいるかだ。)

The question is where she went.

   S     V     C

(問題は彼女がどこにいったかです。)

3 目的語になるパターン

○ 主語+動詞+間接疑問文.

例文:

I know why she was scolded.

S  V        O

(私はなぜ彼女が叱られたかを知っています。)

I don’t know what you bought.

S   V        O

(私はあなたが何を買ったのか知りません。)

5.do you think+間接疑問文

間接疑問文でよく出題されるのが、この「do you think+間接疑問文」形です。do you think と間接疑問文をくっつける場合は、疑問詞を文頭に置きます。疑問文なので ? も忘れないで下さい。

例文:

do you think

+ what she wants

= What do you think she wants?

(あなたは彼女が何を欲しいと思いますか。)

do you think

+ how much that hat is

= How much do you think that hat is?

(あなたはあの帽子がいくらと思いますか。)

how much は、how much で1つの疑問詞だと考えてください。how だけを文頭に持っていくのではありません。

答え方 I think ( that ) 〜.

「〜と思いますか。」と聞かれていますので、「I think ( that ) 〜.」の形で答えます。

またこの「I think ( that ) 〜.」の形は、このページの2.3で解説している that 節が目的語になるパターンです。よって、think の直後の that はあってもなくても構いません

例文:

[疑問文]

Who do you think that man is?

(あの男性は誰だと思いますか。)

[答え]

= I think ( that ) he is Bob’s brother.

(彼はボブの兄弟と思うよ。)