所有代名詞

１．所有代名詞とは？

所有代名詞とは、「〜のもの」を意味し、「所有格＋名詞」と同じ働きをする語のことです。

「誰かの何か」を「誰かのもの」と表すものだと思ってください。

この表の所有代名詞の列について解説していきます。
なお、所有代名詞以外は >> 人称代名詞のページ をチェックしてくださいね。

２．所有代名詞の用法

1 同じ語の繰り返しを避ける

例文を見て下さい。

例文：
That book is my book.
（あの本は私の本です。）

英語では、１度出た単語の繰り返しの使用をなるべく避けます。この文では book が繰り返されていますので、

my book　→　mine
（私の本　→　私のもの）

このように、所有代名詞を使うことで単語の繰り返しを防ぐことができます。ですから上の例文は、

That book is mine.
（あの本は私のものです。）

こうするのが望ましいです。

2 「冠詞・指示代名詞＋所有格」の形を避ける

名詞＋ of ＋所有代名詞

「a, the」の >> 冠詞 や、「this, that」などの >> 指示代名詞 は所有格と一緒に使えません。

例えば次の文を見て下さい。

例文：

I lend the my book to you.
（私がその私の本をあなたに貸しましょう。）

Can I use this your dictionary?
（このあなたの辞書を使っていい。）

これらの文で問題となるのが、

・the my book（その私の本）
・this your dictionary（このあなたの辞書）

この部分です。英語では、「冠詞＋所有格」、「指示代名詞＋所有格」の語順はしてはいけません。この語順を避けるために、所有代名詞を使います。

実際の方法は、「名詞＋ of ＋所有代名詞」の形にすればOKです。

×　I lend the my book to you.
○　I lend the book of mine to you
（私がその私の本をあなたに貸しましょう。）

×　Can I use this your dictionary?
○　Can I use this dictionary of yours?
（このあなたの辞書を使っていい。）

このようにして下さい。