1.近い未来?
現在進行形が未来を表すことは中学校で習います。その際、「近い未来」に限って使われると学んだのではないでしょうか?
しかし実際には、「近い未来」といったルールではなく、他のルールが存在します。よって、その正しいルールに沿っていれば、近くても遠くても未来を表すことができます。
その正しいルールとは、準備の調った予定のことです。
2.準備万全の予定
例文1
I’m buying a new PC.
(新しいパソコンを買う予定です。)
現在進行形の未来は「準備の整った予定」を表します。そしてその予定は、「近くても遠くても」現在進行形で表すことができます。
よってこの文では、パソコンの資金が貯まっており、尚且つ予約までしているかもしれないことが読み取れます。
例文2
I’m going to buy a new PC.
(新しいパソコンを買う予定です。)
例文1を be going to で表しています。文法的には全く問題のない文ですが、現在進行形を使った場合と意味が少し異なります。
>> be going to のページ で考察している通り、be going to も「予定していること」を表します。
しかし、現在進行形の文と違い「準備」までは関与していません。
I’m going to buy a new PC.
(新しいパソコンを買う予定です。)
※漠然と予定している
I’m buying a new PC.
(新しいパソコンを買う予定です。)
※パソコンを買う手配が整っている
このように、現在進行形と be going to のそれぞれが表す未来形には、「準備が整っているかどうか」の決定的な違いがあります。
参考・引用・転載書籍
このページの作成にあたり、
「ここがおかしい日本人の英文法」1999
著者 T.D. ミントン
訳者 安武内ひろし
発行者 荒木邦起
印刷所 研究社印刷株式会社
から引用・転載させて頂きました。