第3文型の解説

1.第3文型とは

第3文型は「S+V+O」(主語+動詞+目的語)の形です。第3文型は、第1文型「S+V」に目的語(O)が加わった文型です。目的語をとる(動詞の対象となる語)のが特徴です。

目的語になるのは、名詞や代名詞がほとんどです。動詞の直前にあり、「〜を」「〜に」の、「〜」の部分が目的語である、と考えると理解しやすいです。動作の対象となる語を見つけ、さらに「〜を」「〜に」の部分と照らし合わせると目的語は探しやすいと思います。

また、第2文型と混乱する人がたまにいますが、第2文型はS+V+Cの文でS=Cであったのに対し、第3文型はS+V+Oの文でS≠Oです。

例文:

I watched TV last night.

(私は昨日テレビをみました。)

まず、この場合の動作は、みました ( watched ) ですが、テレビ ( TV ) が動作の対象になっているのがわかりますか。

「みました」

→ じゃあ何をみたの?

→ テレビをみました

このように理解して下さい。

次に、上記した「〜を」「〜に」に照らし合わせて下さい。この文は「テレビ」となっているので、「テレビ」が「〜」に相当します。

よって、テレビが目的語です。第3文型の特徴である、「S(私)≠ O(テレビ)」の関係にもなっています。

また、「昨日 → みた」というふうに、“いつ”という情報を加えて、“みた”という動作を詳しく説明しています。動詞を修飾しているので、昨日( last night )は副詞(修飾語)です。従って、この文は下のように理解することができます。

⇒  I watched TV last night.

S+V+O+修飾語

では、次の例文にいきたいと思います。

例文:

We eat tempura every day.

(私たちは毎日天ぷらを食べます。)

体に悪そうなこの文では、動作 ( eat ) の対象は天ぷら ( tempura ) です。そして、「天ぷら」とあるので、「天ぷら」が目的語です。

また、「毎日」は「食べる」という動詞を詳しく説明しているので、毎日 ( every day ) は副詞です。よって、この文は

⇒ We eat tempura every day.

S+V+O+修飾語句

このように理解することができます。

2.第3文型の不定詞と動名詞

第3文型では不定詞動名詞が使われることがあります。

1 不定詞が使われるパターン

不定詞とは、「 to +〜」の形をしたもので、3つの用法がありました。ここでは、名詞的用法が使われます。

例文:

I like to sing.

(私は歌うことが好きです。)

動作の対象は、

「好き → (何が好き?) → 歌うこと 」

となるので、歌うこと ( to sing ) です。

また、少し強引ですが、この日本語訳を、「私は歌うこと好みます。」と訳すと「〜を」の部分ができるので、「歌うこと」が目的語です。よって、この文は、

⇒  I like to sing.

S+V+O

S+V+O の第3文型です。第3文型の特徴である「 S(私)≠ O(歌うこと)」にもなっています。

2 動名詞が使われるパターン

動名詞とは、「〜+ ing 」の形をしたものです。

例文:

He likes playing soccer.

(彼はサッカーをするのが好きです。)

動作の対象は、

「好き → (何が好き?) → サッカーをする」

となるので、サッカーをする ( playing soccer ) です。

また、これも日本語をすこし変えて、「彼はサッカーをすること好みます。」としてみましょう。すると、「〜を」の部分ができるので、「サッカーをすること」が目的語です。よって、この文は、

⇒  He likes playing soccer.

S+V+O

S+V+O の第3文型です。第3文型の特徴である「 S(彼)≠ O(サッカーをすること)」にもなっています。