目次
1.関係代名詞と前置詞
関係代名詞が前置詞の目的語になる場合、
・関係代名詞+〜+前置詞
・前置詞+関係代名詞+〜
このどちらの語順でも構いません。
例文:
She is Akiko.
(彼女はアキコです。)
I talked with her yesterday.
(私は彼女と昨日話しました。)
この2文を関係代名詞を使って1文にした場合、
[関係代名詞+〜+前置詞]
She is Akiko who I talked with yesterday.
[前置詞+関係代名詞+〜]
She is Akiko with whom I talked yesterday.
このように、前置詞をそのままの場所に置いていても、関係代名詞の直前に持ってきてもOKです。
ただ、先行詞が人で目的格の場合は、who と whom のどちらでも使えますが、上の文のように、
・「関係代名詞+〜+前置詞」の場合→who
・「前置詞+関係代名詞+〜」の場合→whom
このようにするのが一般的です。
2.関係代名詞の what
1 what の意味
関係代名詞 what は、「〜こと」「〜もの」の意味になります。
また、who や which は先行詞を必要としますが、関係代名詞 what は、what 自身が「the thing(s)」という先行詞を含んでいるので、先行詞は必要ありません。
・what = 先行詞不要
さらに、「 the thing(s)+which 」に書き換えることができます。
・what = the thing(s)+which
関係代名詞 what は
・先行詞が不要である
・the thing(s)+which に書き換えることができる
では例文で確認します。
例文:
「私が欲しいものは新しいスマートフォンです。」
What I want is a new smartphone.
The thing which I want is a new smartphone.
このように、関係代名詞 what は先行詞が不要で、「the thing(s)+which」に書き換えられることを覚えて下さい。
2 what の用法
関係代名詞 what に導かれる節は名詞節なので、「主語、補語、目的語」のいずれにもなります。
ではいつもと少し変えて、物語形式の例文で学習します。
題名:「彼とペン」
[主語になるパターン]
例文:「彼がなくしたのはペンです。」
What he has lost is his pen.
(The thing which he has lost is his pen.)
[補語になるパターン]
例文:「これが私の探していたものです。」
This is what I’m looking for.
(This is the thing which I’m looking for.)
この補語になる場合は、1で学んだように前置詞を前に出してもOKです。
This is what I’m looking for.
= This is for what I’m looking.
This is the thing which I’m looking for.
= This is the thing for which I’m looking.
[目的語になるパターン]
例文:「持ち物には名前を書かないといけませんよ。」
You must name what you have.
(You must name the things which you have.)
ペンが見つかってよかったです。
3 what の慣用表現
関係代名詞 what を使った表現はたくさんあります。よくでるものを紹介しますので、学習に役立てて下さい。
○ what you call, what is called
意味:「いわゆる」
直後には名詞か形容詞がきます。コンマは不要です。
例文:
He is what you call a walking dictionary.
(彼はいわゆる歩く辞書だ。)
○ What with A and ( what with ) B
意味:「AやらBやらで」
カッコの (what with) は省略可能です。ほとんどの場合文頭で使用し、直後にコンマを置きます。そして、悪い意味でよく使用されます。
例文:
What with loneliness and anger, he shouted.
(寂しさやら怒りやらで、彼は叫んだ。)
○ what is+比較級
意味:「さらに〜」
文頭、文中のどこでも用いられます。直前か直後に、文中で使用する場合は両方にコンマが必要です。
例文:
What is worse, it begins to rain.
(さらに悪いことに、雨が降り出した。)
He is rich, and what is more, he is smart.
(彼はお金持ちだ、その上、頭がいい。)
○ A is to B what C is to D
意味:「AのBに対する関係は、CのDに対する関係と同じ。」
「日本語でも意味がわからない」という方がいるかもしれませんが、意外とよく出題されます。例文を見れば、意味がわかると思いますので、例文で暗記して下さい。
例文:
Eating is to man what fueling to cars.
食事の人に対する関係は、給油の車に対する関係と同じ。
○ what+代名詞+used to be
意味:「以前の〜」
この表現はよく見かけます。必ずマスターして下さい。
例文:
I’m not what I used to be.
(以前の俺ではないぞ。)