不定代名詞の解説

1.不定代名詞とは

読んで字のごとく「不特定の人・物・数・量を表す語」を不定代名詞といいます。

この代名詞は非常に重要なものです。
それぞれどんな場合に使うのか、そしてどのように使うのか一緒に学んでいきましょう!

2.使い方

1 some と any (いくつか)

some と any は、2つとも意味は同じですが、some は肯定文any は否定文・疑問文でそれぞれ使います。

・some 肯定文で使う
・any 否定文で使う

例えば「私は何枚か写真を持っています。」これを英作する場合、肯定文なので some を使います。

⇒ I have some pictures.

では、この文を否定文と疑問文にすると、どのように変化するのでしょうか?

注意点は、some が「否定文・疑問文では any」 になる点です。

さらに気を付けなければならない点は、否定文の any の意味が次のようになる点です。

否定文の any →「ひとつも〜ない」

なお、疑問文の any の意味は変わらず「いくつか」でOKです。

・否定文の any → 「ひとつも〜ない」
・疑問文の any → 「いくつか」

[否定文]
I don’t have any pictures.
(私は一枚も持っていません。)

[疑問文]
Do you have any pictures?
(あなたは写真を何枚か持っていますか。)

このように正しく any と some を使い分けて下さいね。

しかし、あえて some を疑問文、any を肯定文で使う場合もあります。
それは次のような時です。

疑問文の some → 何かをすすめする時

例文:
Would you like some tea?
(紅茶はいかがですか。)

何かをすすめて、相手が Yes と言うのを期待するときに any ではなく some を使います。

肯定文の any → どれでも、だれでも

例文:
You can use any tool.
(どの道具でも使っていいですよ。)

この場合、any +単数形 になることも注意して下さい。

2 another (別の1つ)

another はすでに出てきた名詞の代わりに使います。

例文:
I read a book and bought another.
(私は本を一冊読み、もう一冊買いました。)

また、形容詞として使うこともあります。

例文:
Would you like another cup of coffee?
(コーヒーをもう一杯いかがですか。)

3 other (ほかのもの)

other は様々な使い方があります。

the other (2つのうちの残り1つ)

例文:
I ate one piece of cake and my brother ate the other.
(私がケーキを1つ食べて、残りの1つを弟が食べました。)

the others (いくつかあるうちの残り全部)

例文:
I ate two pieces of cake and my brother ate the others.
(私がケーキを2つ食べて、残り全部を弟が食べました。)

others (ほかのいくつか)

例文:
I ate some pieces of cake and my brother ate others.
(私がいくつかケーキを食べて、ほかのいくつかを弟が食べました。)

4 all (すべて)と none (すべて…ない)

all+of+〜(〜すべて)

例文:
All of the story was written by him.
その話のすべては彼に書かれた。)

All of them were surprised at the news.
彼らの全員がその知らせに驚きました。)

none+of+〜(〜すべて…ない)

例文:
None of the students knew the accident.
生徒全員がその事件を知りませんでした。)

5 both(両方)either(一方)neither(両方とも〜ない)

both of +〜(〜の両方)

例文:
Both of the girls belong to the brass band club.
その女の子は二人とも吹奏楽部員です。)

また、bothの否定文は部分否定といってよく出題されます。

「部分否定」とは、一部を否定すること

例文:
Both of us are not to blame.
(我々二人ともが悪いわけではありません。)

either of +〜(〜の一方)

この形は通例単数扱いですが、複数扱いで使われることもあります。
ここでは単数扱いとして例文を紹介しています。

例文:
Either of the girls belongs to the brass band club.
その女の子の一人は吹奏楽部員です。)

neither of +〜(〜の両方とも…ない)

この形は通例単数扱いですが、複数扱いで使われることもあります。
ここでは単数扱いとして例文を紹介しています。

例文:
Neither of the girls belongs to the brass band club.
その女の子の両方とも吹奏楽部員ではありません。)