倒置構文の解説

1.倒置構文とは?

一番に言いたい言葉を強調することによって、語句の省略・付加が起きたり、主語、助動詞、動詞などの語順が変わったりする文のことです。

2.強調のための倒置

例文:

Little did I dream that my sister would become a doctor.
(私の妹が医者になるとは、夢にも思わなかった。)

Down was blown the vase by the wind.
(風が強く吹いて、花瓶が落ちてしまった。)

Such a tall man have I never seen.
そんな背の高い男性は、今まで見たことがありません。)

Only when further practices were made did he become stronger.
さらに練習して初めて、彼はさらに強くなった。)

3.構文上の倒置

1 So+(助)動詞+主語

意味:「〜も…だ。」

例文:
I am happy, so are you.
(私は幸せだし、あなたもそうだ。)

“I like fish.” “So do I.”
(「私は魚が好きです。」 「私もです。」)

2 Neither(Nor) +(助)動詞+主語

意味:「〜も…ではない」

例文:
I don’t like animals.” “Nor do I.”
(「ぼくは動物が好きではありません。」 「私も好きではありません。」)

“I wasn’t playing soccer.” “Nor was I.”
(「ぼくはサッカーをしていませんでした。」 「ぼくもしていませんでした。」)

3 asの譲歩構文

例文:
Kind as he is, he is not interesting.
彼は優しいけれども、おもしろくない。)

Young as she was, she could understand her friend’s sorrow.
彼女は若いけれど、友人の悲しみを理解してあげることができた。)

4 仮定法ifの省略

例文:
Should it be sunny, I’ll go out.
もしも晴れたら、出かけよう。)

Were I the president, I would use more taxes for the challenged.
もしも私が大統領だったら、障害者のためにもっと税金を使っただろう。)

いかがですか?これまであまり見たことがない構文だな、と感じたら、倒置が起こっていることも考えられます。柔軟な目で英文を見てくださいね!